インスタで紹介した「冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~」
その第20話~第21話を公開しています!

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【第20話】冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~
義母は自分の経験から冷凍食品はダメって考えがあるようだが、現在では冷凍食品は当たり前のように普及している。
もちろん食べすぎはよくないけど、そもそも、そんなに食べてはいけないものという認識はない。それに何より、スーパーで売られている冷凍食品でさえ『美味しい』のだ。
私「お義母さん、もうそのあたりにしませんか?」
義母「はぁ!?」
私「だって、もうわかってますよね?冷凍食品だって美味しいってこと。
それに、さっきから私の悪口ばかり言っていましたが、冷凍食品「ばかり」使っているわけではないです。」
私は夫をキッと睨んだ。
私「恥かしい話ですが、あなたの息子さんが冷凍食品を使うたびに逐一あなたに報告しているから冷凍食品ばかり使っていると誤解しているだけです。
っていうか、本当は冷凍食品を食べて健康に育たないことが嫌なんじゃなくて、
あなたが思い込んでいることを押し付けたいだけなんでしょ?」
義母「ちがっ…!あたしは本当にみんなの健康のことを考えて…」
私「本当に健康のことを考えていたら、こんなお味噌汁、作らないはずですよね?
さすがにちょっと味が濃すぎるので、健康に悪いと思うんです。」
周りを見渡すと、どうも味噌汁が辛いのか、みんなあまり手を付けていなかった。そんな中で夫のお椀だけがしっかりと空になっていたのだが…
そういうと、あちらこちらから
「そうね…これちょっと塩分濃かったよね..」
「味こいわ~、私喉かわいちゃった」
といった声、そしてクスクスといった笑い声も。
義母「えっ..!?ちょっと、あんたら何言ってんの!私の料理が不味いハズないでしょ!」
夫「そうだそうだ!お前ら何ってんだよ!母さんの料理は旨いに決まってるだろ!」
私(そりゃあんたらの基準はその味でその思い込みだからな)
私「お義母さん、さっき台所で調味料ドバドバ入れてましたよね?これが健康を考えてないってことだと思うんですが、どうですか?」
義母「違うわ!健康のためには手料理が一番なのよ!愛情をこめて作る必要があるの!
楽して美味しいものなんてできるハズないでしょ!
冷凍食品だかインスタントだかの料理なんて食べるものじゃないわ!これが正しいの!
あんた何言ってるのよ!辛いのはあんたたちの味覚がおかしいんでしょ!」
会場の義母への目線は痛いほどに冷ややかになっていた。
私「もちろん、手料理も大切だと思います。けれど、ウチにはウチの事情があるんです。
ウチは旦那の給料も少ないから、子育てと仕事の両立、そして毎朝早く起きてお弁当を作らないといけない中でギリギリでやってるんです。
そんなウチの事情を無視して、『料理はすべて手作りにしなさい』っていうのはちょっと無理があるんです。
そんな節約生活の中でも、カップ麺などばかり食べて栄養が偏らないように『冷凍食品』を使う選択をしているんですよ。ちゃんと美味しいですしね。
冷凍食品を使うって、そんなにイケナイことでしょうか?」
【第21話・先読み】冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~
私「冷凍食品を使うって、そんなにイケナイことでしょうか?」
義母に説経するなんて…と思いつつも、私の狙いはこの状況だった。
正直、夫と義母を相手にすると、私と娘ちゃんじゃ太刀打ちできない。
どちらか一人ならまだしも、二人に協力されると私の力は弱く、結果、言いくるめられ私が悪者扱いされてしまう。
家庭内で解決しようとすると、無力だということを痛いほど感じた。
私はこの義父の誕生日にはたくさんの人が集まることを知っていた。主婦の女性もたくさん参加するし、冷凍食品に共感してくれる女性も多いと踏んでいた。
義父には本当に申し訳ないけれど…私はこの状況を少し利用しようとした。
男性「おいおい…大丈夫か?」
女性「なんか冷凍食品が気に入らなかったんだって…」
男性「何怒ってるんだ?」
女性「うわ💦モラハラ的な奴?やば…」
周りのひそひそ声が聞こえた。
いくつかの大きなテーブルを囲う宴会場で、ひとり立ち尽くし、顔を真っ赤にして震える義母。
たぶん、この場所にいるほとんどの人が義母に対して嫌悪感を感じていたと思う。
この会の準備中でさえ、義母の態度はひどいし私への嫌がらせもする。さらに義母の言葉には「私が正しい」とマウントをとるようなイヤミのある発言が目立っていた。
義父の人柄の良さとは対照的に義母の評判は良くないものだった。
それでも義母は自分のやることは正しいと思い込んでいる節があった。
誰も何も言わなかったけど…実際、義母の考えに共感する人なんてほとんどいなかった。
夫「おい!お前何言ってるんだよ!変なこと言いふらしてんじゃねぇ!みっともない!」
私「変なことって何?確かに恥ずかしいことかもしれないけど事実でしょ?現状、あなたの稼ぎだと私が働かないと家計が持たないもの。そんな中で完璧に料理しろなんて無理ー…」
夫「だから!そこを何とかするのがお前の仕事だろ!?」
私「はぁ!?仕事なわけないでしょ。だったら好きにすれば?もうあなたに料理なんか作らない」
夫「チッ、おまえ!仕事を放棄するつもりかよ!俺はこんなに働いてるのに、夫を支援しようとか思わないのか!まったくバカな嫁を持ったよ」
夫はこの会場で鼻息を荒げながら怒鳴った。この前に自分でお弁当を作らせて理解させたはずなのに、夫はまたそんなことを言ってきた。
私(はぁ…この状況でもまだそんなこと言うか…)
これだけたくさんの人に見られていながらも、夫もモラハラっぷり全開だった…
そう思っていると
義母「この…いい加減にしなさいよ!」
振り返ると、義母が片手を大きく上げて振りかぶっていた。
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