インスタで紹介した「冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~」
その第21話~第22話を公開しています!

前回はこちらからどうぞ!

【第21話】冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~
私「冷凍食品を使うって、そんなにイケナイことでしょうか?」
義母に説経するなんて…と思いつつも、私の狙いはこの状況だった。
正直、夫と義母を相手にすると、私と娘ちゃんじゃ太刀打ちできない。
どちらか一人ならまだしも、二人に協力されると私の力は弱く、結果、言いくるめられ私が悪者扱いされてしまう。
家庭内で解決しようとすると、無力だということを痛いほど感じた。
私はこの義父の誕生日にはたくさんの人が集まることを知っていた。
主婦の女性もたくさん参加するし、冷凍食品に共感してくれる女性も多いと踏んでいた。
義父には本当に申し訳ないけれど…私はこの状況を少し利用しようとした。
男性「おいおい…大丈夫か?」
女性「なんか冷凍食品が気に入らなかったんだって…」
男性「何怒ってるんだ?」
女性「うわ💦モラハラ的な奴?やば…」
周りのひそひそ声が聞こえた。いくつかの大きなテーブルを囲う宴会場で、ひとり立ち尽くし、顔を真っ赤にして震える義母。
たぶん、この場所にいるほとんどの人が義母に対して嫌悪感を感じていたと思う。
この会の準備中でさえ、義母の態度はひどいし私への嫌がらせもする。さらに義母の言葉には「私が正しい」とマウントをとるようなイヤミのある発言が目立っていた。
義父の人柄の良さとは対照的に義母の評判は良くないものだった。
それでも義母は自分のやることは正しいと思い込んでいる節があった。
誰も何も言わなかったけど…実際、義母の考えに共感する人なんてほとんどいなかった。
夫「おい!お前何言ってるんだよ!変なこと言いふらしてんじゃねぇ!みっともない!」
私「変なことって何?確かに恥ずかしいことかもしれないけど事実でしょ?現状、あなたの稼ぎだと私が働かないと家計が持たないもの。そんな中で完璧に料理しろなんて無理ー…」
夫「だから!そこを何とかするのがお前の仕事だろ!?」
私「はぁ?勝手に私の仕事にしないでよ。うまくやるために努力はするけど、私はあなたの家政婦じゃない!だったら好きにすれば?もうあなたに料理なんか作らない」
夫「チッ、おまえ!仕事を放棄するつもりかよ!俺はこんなに働いてるのに、夫を支援しようとか思わないのか!まったくバカな嫁を持ったよ」
夫はこの会場で鼻息を荒げながら怒鳴った。この前に自分でお弁当を作らせて理解させたはずなのに、夫はまたそんなことを言ってきた。
私(はぁ…この状況でもまだそんなこと言うか…)
これだけたくさんの人に見られていながらも、夫もモラハラっぷり全開だった…
そう思っていると
義母「この…いい加減にしなさいよ!」
振り返ると、義母が片手を大きく上げて振りかぶっていた。
【第22話・先読み】冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~
義母「この…いい加減にしなさいよ!」
振り返ると、義母が片手を大きく上げて振りかぶっていた。
気づいたときには遅かった。
『ヤバい!』そう思って目を閉じた…が、平手が飛んでくることはなかった。
片目だけそっと目を開けると、その手を掴んで止めていたのは義父だった。
義母「なっ…」
義父「いい加減にするのはお前だ。食べ物で何をそんなに拘ってるんだ。」
夫「親父…」
義父が義母の平手を止めた。同時に、義父はこれまでの優しい義父の顔ではなく、とても怒っているように見えた。
義父が怒ることは私が見てきた中では一度もない。だからこそ、義父の怒りにその場はピリッとし、一瞬にして会場は静かになった。
義母の手を下げさせてバシャっとしぶきが飛んだ。
義父がコップにそそがれた水を義母の頭からかけた。
義母「ひやぁっ!」
私(!!!!)
突然のことが同時に起きて、私も驚いた。
義母は顔を伏せながら尻もちをつき、腰を落とす。
義父「ばかたれ。頭を冷やしなさい。典子さんはお前のおもちゃじゃない。自分の感情でなんでも思い通りに動くと思ってるんじゃないよ。話を聞いていたら、まるで典子さんが悪いことをしているみたいに言うじゃないか。家計をうまく回すために工夫してくれてるんだろう?それの何が気に食わないんだ?」
義母「だって…私は間違ってないんだもの…」
ビシャビシャになりながら義母は小さくつぶやいた。
義父「ああ、それでうまくやってきたんだもんな。間違ってないだろうよ。でもな、典子さんとお前は同じ状況じゃないんだよ。お前がそれで上手くできたからって、その考えややり方を典子さんに押し付けるんじゃない。
周りを見てみろ。今のお前は、自分の常識を理由に思うようにしたいだけのお局になってるじゃないか。
それを、ちょっと正論で言い返されて怒って手を挙げるなんて…歳だけ取ってても、そこらの子供とやることは同じだな。」
義母「…」
義父「お前はもういい。下がって反省してこい」
義父がそういうと、義母はしぶしぶ会場を出て行った。
義母が会場を出て行った後すぐに、義父の目は夫の方に向いた。
義父「お前もだ。家で嫁さんにも働かせておいて、料理まで文句付けて、何を贅沢言ってるんだ?そもそもお前は十分なお金を家に入れているのか?」
夫「いや…その…」
第23話を更新したらお知らせします!
更新したらお知らせするので、ぜひフォローよろしくお願いします!
制作頑張ってます!

第1話はこちらからどうぞ。
