インスタで紹介した「あの保育園なら辞退したわよ?」
その第5話~第6話を公開しています!

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【第5話】あの保育園なら辞退したわよ?~義母と夫に倍返し~
子離れ親離れができていない親子って
こういう感じなのだろうか…
なんでこんな人を夫に選んだんだろうと、
私は頭を抱えた。
いつ撮ったのかもしれないあの年賀状の写真に
寒気を覚え、夫が帰ってきてもなんだか
気持ち悪さを感じた。
夫👨「あー疲れた」
私👩(こっちは精神的に疲れたわよ…)
時間はまだ19時。
会社では役職もついていないのに、最近どんどんと
帰ってくる時間が早くなっていることに不安を覚えた。
私👩
(ホワイト企業って見方もできるけど…
残業もできなくされてるとも言えるんじゃない…?
やっぱりこの先を考えると…)
まだ夕食が出来上がっていないキッチンを
覗き込んでため息をつく夫が頭にくる。
夫👨
「こっちは働いて帰ってきてんのにさ
夕食すらすぐに食べれないってどういうことなのかね」
私👩「ここ最近、いつも帰るの早いから」
夫👨
「なんだよ、一家の大黒柱が早く帰ってきたことを
喜ぶならわかるよ?でも
夕食ができていないことの言い訳にされる
覚えはないんだけど?」
私👩(うわぁ…ずいぶんと細い大黒柱だこと💧)
文句を言いながら冷蔵庫を開けて、
チッ…と舌打ちをしながら発泡酒を取り出している。
これだけ文句を言うのなら私が働けばあなたも
ビールを飲めるし解決でしょと言いたくなる。
夫👨「母さんはさ」
私😅(また「母さん」かよ💧)
私がうんざりしていることなど気にも留めずに
話を続けている。
夫👨
「いつもパーフェクトに家のことやってたんだよな。
自分の評価が欲しいからって働きたいなんて
言ったことは一度もないよ」
私👩
「自分の評価が欲しいから?」
夫👨
「そうなんだろ?
自分の時間が欲しい、仕事をして褒められたい。
だからお前は働きたいんだろ?」
ビールから発泡酒になった時にも、
自分の給料が下がったタイミングだったから
はっきりと理由がわかって文句も言わなかったくせに。
どういう言い草なんだ、この男は。
私👩
「はぁ?どういうこと?お金を貯めなきゃいけないから、
娘を保育園に預けて私が働くだけよ。
いったい何が言いたいの?
私が働くのが悪いことなの?」
夫👨
「お前が働いたら母さんが
がっかりするだろっつってんの。
俺の収入だけで家族を養っていけるっていうのが
母さんの自慢なんだから。
母さんだって父さんの収入だけで家計をやりくり
してきたんだぞ?
なんで母さんにできてお前にできねぇんだよ」
私😅(こいつは…自分の事を棚に上げて💧)
お義父さんは高給取りだけど、
あんたは薄給だろ💢
あたかも自分は悪くないという
態度を示してくる。
近づいてくる娘にリモコンを渡し、テレビでも
見てろと言う夫にものすごく嫌な感情が湧いた。
【第6話・先読み】あの保育園なら辞退したわよ?~義母と夫に倍返し~
近づいてくる娘にリモコンを渡し、テレビでも
見てろと言う夫にものすごく嫌な感情が湧いた。
私「そうは言ってもこのままじゃ生活が成り立たなくなるから」
語気を強めると夫が飲みかけた発泡酒でゴホゴホとむせた。
言い返される事に慣れていない夫は少し慌てる。
夫「でも母さんは」
私「すぐにお義母さんのことを引き合いに出すけどね」
私「そもそもお義母さんが専業主婦をしているのはお義父さんが高給取りだからでしょう?」
私「同じ土俵で戦ってないのよ、私は!」
強く出ると夫は返す言葉がなくなり、居場所なさげに娘に近づいていく。
夫が渡したリモコンですっかりテレビに夢中になっている娘に今度は相手にされずまたダイニングテーブルに戻ってきた。
夫「じゃ俺より稼げるって言いたいわけ?」
会話が成立しないとはこのこと。
夫の下がり続ける収入ではこの先が不安だから、私も働いて二馬力で収入を得ようという話でしょうに。
夫「それができるんならどうぞ」
夫「保育園に入れたらいいじゃん」
返答は受け付けませんというように夫は視線を逸らした。
情けない。
私「じゃ、そうさせてもらうから」
夕食をテーブルに並べながら夫の目を睨んだけれど、こっちを見る気配はなかった。
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