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【第5話】義母の楽しみはお菓子作りが苦手な私への嫌がらせ
いつもの様に夫の手伝いをしていると
奥の部屋からのそっと義母が現れた。
私👩
「お義母さん…おはようございます。」
義母👽
「おはよう、典子さん。今日は天気が悪いわね。
それにしてもあなた…
いつまでここにいるつもり?」
私👩「は?」
義母👽
「だってそうでしょう?うちの店を手伝ってくれるのは
ありがたいけど、あなたは所詮、他人だものね。
どうせ息子のお金目当てでウチに来たのだろうけど
迷惑だから早く出てって欲しいのよ。」
私😅
(他人って…!なんであんたにそんなこと
言われなきゃいけないの!確かに義母とは血の繋がりは
無いけど、夫の嫁として本気でお店のために
頑張ってるっての!!!💢)
私👩
「あの…お義母さん、他人扱いするのは、流石に
ひどすぎませんか?」
嫁として嫌われているのは理解してる。
それでも、少しでも関係を良くしようとして
努力してたつもり。
だけどここにきて他人扱いは、その努力をあざ
笑われたような気分になった。
義母👽
「だって他人というのは事実でしょ?いつまでも
息子の周りでウロウロされるのはウザいのよね。
そのあたり、ちゃんと理解してます?」
そう言って、義母はまた店の奥に戻っていった。
確かに、義母にとって嫁いできた私は
タダの他人なのかもしれない。
とはいえ、同じ屋根の下で毎日、お店と夫を
サポートしようと頑張っているのに、自分だけ家族と
受け入れられず、「他人」として扱われることに
悲しさや悔しさがこみあげてきた。
私👩
(いや…こうやって私を怒らせようとしてるんだ…
ここで口論になったら思うツボだ…でも…)
私はその場では我慢し、何も言い返さず、
グッと堪えてトイレで泣いた。
今回の事でようやく気持ちの整理がついた。
義母は徹底的にお店から、そして家族という
枠組みから私を追い出したいみたい。
そう思いたくなくて考えないようにしてたけど
今回のことでハッキリと認識できた。
けど、流石にこの仕打ちは耐えられない。
私👩(次に義母に酷い仕打ちを受けた時には、
録音して証拠を記録して、夫に相談しよう..)
そう決意し、購入した録音機器を懐に忍ばせた。
そんなある日。
私は夫の負担を少しでも減らしたいと思いから、
和菓子作りについて、夫から教わっていた。
要領が分かってきた私に、夫がポツリと呟いた。
夫👦「そろそろ、本番に行こうか」
私👩「本番?」
夫👦
「今までは俺が商品を全て考えてきたが、
違う観点の新商品を出して、店に新しい風を
吹かせたい。典子が、新しい商品を
考えてくれないか?」
私👩「ほんとに?いいの?」
夫👦
「あぁ。典子なら出来る。1ヶ月後に、
母さんと俺で試食会を開くから、
試作品はいくつ出してくれても構わないよ」
私👩
(….お義母さんも参加か💦)
義母も参加という事で、私は一気に肩の荷が重くなった
気がした。いっそこのタイミングで喋ってしまおうか…
夫👦「どうした?」
私👩「あっ…いや、大丈夫。すこし緊張しただけ」
夫👦
「大丈夫。何かあったら相談してくれ」
フワッと向けられ笑みに、私は一つ頷いた。
私😢
(こういう時に切り出すことができないのが
私の悪いところなんだよなぁ…💦いや…気持ちを
切り替えて!夫がくれたせっかくのチャンスだ…)
私👩「じゃあ、頑張るね!」
夫👦「あぁ」
その日から、私は夜な夜な厨房で一人、
和菓子作りに励んだ。
しかし、この『試食会』がまさかあんな事態に
発展するとは…
【6話】続きは…
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