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【第6話】義母の楽しみはお菓子作りが苦手な私への嫌がらせ
その日から、私は夜な夜な厨房で一人、
和菓子作りに励んだ。
一ヶ月後、見た目が歪な様々な
試作品が机に並べられていた。
私👩
「こんなにたくさんの試作品…すごい…」
私が目の前の光景に呆気に取られていると
義母が姿を現した。
義母👽 「あら、すごい数ですねぇ…」
私👩
(また現れた…😅 💢)
義母は普段は奥の部屋でテレビを見て
お茶飲みながらぐーたらしてるのに、私をイビれる
タイミングを見計らって現れる。
しかし、表面上の挨拶は交わす。
私👩
「お義母さん…おはようございます。
はい、1ヵ月間、頑張って作り続けました。」
夫がいない中、義母は並べられた試作品を
まじまじと見つめた。
義母👽
「1ヶ月間、良くやましたね。…けど、この試作品を
見たら、何を頑張ったのかさっぱり分からないわ。
形は歪だし、味も薄い。」
予想通り、義母が試作品を見ている時から
何か文句を言ってやろうという表情がにじみ出ていた。
義母はまず煎餅を手に取り、口に運んだ。
続けて饅頭を口に運んだ。
義母👽
「これも、形はまぁ、丸いけど、舌触りがイマイチね。
味は論外。中の餡子もネチャネチャしてて最悪。」
私👩
「そう、なんですか…」
義母👽
「貴女、この店を潰したいんですか?一体息子から
何を教わったんですか」
私😅
(絶対それを私に言いたくて夫がいない隙を狙って
ここに来たよね?💦)
私👩
「私は…この店を愛してます。
この店に全身全霊を捧げてるつもりです。
夫からも、和菓子作りについてはしっかりと
教えてもらっています!」
義母👽
「へぇ…?想いがあっても、
結果や行動が一個も着いていって悲惨ね。」
義母は嘲笑うように、手に持っていた煎餅を
掘り投げた。
私👩
「あのっ…いくら形が歪でも、味が悪くても、
和菓子をそんなふうに扱わないでくださいっ!」
義母👽
「はぁ?私にそんな口聞くなんて、いい度胸ですねぇ。
私に逆らったらどうなるか分かってるの?
即刻離婚して出ていってもらってもいいのよ?」
義母の冷たい笑みに怯みそうになりながらも、
私は煎餅を拾い、なお抗議した。
私👩
「お義母さんも…和菓子を少しでも愛している人間なら
こんなことしないでください」
義母👽
「そんな腐ったものが和菓子と言えるならね。」
義母は試作品の中で一際綺麗な団子を手に取って
自慢げに語り始める。
義母👽
「息子が作る和菓子はね、そもそも形があなたが
作ったものとは違って美しいのよ。この差は
誰が見ても分かるわ。あなたのはゴミね。」
義母は慈しむように団子を手に取り、口に運んだ。
義母👽
「やっぱり息子が作った団子は美味しいわ。
この1か月間努力して、息子の団子に似せることも
出来ないなんて、貴女やっぱり向いていんじゃない?」
好き勝手に義母のイビりが行われる中、
夫が現れた。
義母👽
「あら、ごめんなさい。美味しそうな試作品が
並んでいるから、先に始めてしまっていたわ」
夫👦「そうか」
義母は歪な形の饅頭を笑顔で手に取り、一口齧った。
義母👽
「典子さんは凄いわね。全部とても美味しいわ。
けど…どれも店に並べるのは厳しいかしら…」
義母の見事な変わりように絶句していると
夫が口を開いた。