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【3話】義母の楽しみはお菓子作りが苦手な私への嫌がらせ
義母👽
「なんです?小学生でもできる陳列も
儘ならない貴女が悪いんでしょう?
もう良いわ、私がやります」
私👩(え…なんで綺麗に並べられているのに、
また1から並べ直しさせるの?)
私👩「え、あの…」
義母は私からどら焼きを奪い取り陳列を始めると、
夫が厨房から顔を覗かせた。
夫👦「どうした?」
義母👽
「なにもないわよ。典子さんがどら焼きの
陳列の仕方がわからないって仰ったのよ。
けど、陳列なんて私がやるから、
典子さんはゆっくりしててくださいね」
私👩
(え!?陳列の仕方が分からないなんて言って
ないし、ゆっくりしててなんて….💦)
さっきと言ってることが正反対になるのは
夫が現れたからだ。
そう、義母は、夫の前ではいい顔をして、夫が
いない所では私に嫌がらせをするような人
なのだ。
私👩
(義母は陰で私をイビりつつ夫に良い顔を
するんだよね…厳しくするのは分かるけど、
もう少し普通に接してほしいな…💦)
例えば、ある日の厨房での出来事。
夫👦
「俺は少し席を外すから、どら焼きに韻を
押しておいてくれるか?」
どら焼きの真ん中に、店の名前の韻を押す作業を
任された私は、厨房で一人、黙々と作業を
進めていた。
義母👽
「典子さん、お疲れ様ですね」
私👩
「あ、お疲れ様です」
義母👽
「あら、韻を押してくださってるんですか」
義母はマジマジとどら焼きを見つめると、
そっと一つのどら焼きを手に取った。
義母👽
「ちょっと…なんなんですかこれは…。
韻がずれてるわ。韻のズレはお店の質に関わるから
少しのズレも許さないって言ったわよね?」
私👩
(え…?以前に夫と義母に韻を押す作業を教えて
もらった時、多少のズレは許容範囲と
言っていたけど…💦)
それに、並べられているどら焼きの韻は、
私の素人目で見てもズレてるように思えない。
義母👽
「こんなの店で売れないから、
貴女が買い取ってくださいね」
私👩
「そんなっ…どう見ても
ズレてるように見えないんですが…、もしズレて
るというのなら、何処がどのようにずれているの
か教えてもらえませんか💦」
義母👽
「は?私の目がおかしいとでも仰るんですか?」
私👩「いえ、そんなことは…」
義母👽
「私は貴女と違って十年以上店を支えてるんです。
そんな私の言うことが聞けないんですか?」
私👩
(言うコトが聞けないなんて言ってない
んだけどな💦)
私👩「…そういうことではないんですけど…」
義母👽
「なら、変な反抗なんてしないでもらえますか?
貴女は私の言う通りにすればいいのよ」
私👩
「すいません…以後気をつけます」
こんな風に、私はほぼ毎日、夫が居ない所で
変ないちゃもんをつけられてしまう。
一言い返したら十の反論が返ってくるのだ。
しかし、お店に関わる事であれば、花嫁修業と
考えてある程度は許容できた。けれど、義母の
私へのイビリはこれだけに収まることは無かった。