インスタで紹介した「冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~」
その第24話~第25話を公開しています!

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【第24話】冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~
離婚を心に決めていた私は、夫が家のことなど気にせず、キャバクラで遊んでいても怒りも感じることはなかった….が、この大勢の人がいる最悪のタイミングで、夜遊びをしていることがバレる夫の間の悪さにため息が出た。
夫「いや、違うんだよ、これは先輩に誘われて仕方なく行ったんだ!たまたま行っただけだって…」
義父「はぁ…」
義父も一つため息をついた。実際ここまで息子の実態が明らかになると、私でもどう怒ればよいのか考えてしまうだろう。
だが、間髪入れずに私は夫に聞いた。
私「レシートは?」
夫「は?」
私「レシートよ、キャバクラに行った時の領収書。あるんでしょ?」
夫「いや、そんなもんねーし!先輩に連れてもらったって言っただろ?奢ってもらったかんだよ!」
…と言いつつも、不意を突かれて動揺していた夫。レシートは財布の中に入っている予感しかなかった。
すると、片手に持っていた財布を義父がパシッと取りあげた。
夫「あっ!やめてよ!」
義父が中を漁ると、しっかりキャバクラの領収書がでてきた。
義父「7万…?」
私「…はぁ!?しっかりと支払ってるんじゃない!っていうか、一晩でキャバクラに7万も使ってたの?ウチのどこにそんなお金あったのよ」
夫「いやいや….仕事の付き合いだから仕方ないだろ!断れなかったんだよ」
いつもは何かしら義母が夫の味方に回るが、今回は義母はおらず、会場の参加者も夫に対して冷ややかな目線が集まった。
女の人「え、、、奥さんに家事料理仕事任せて自分はキャバクラ行ってたの…?ありえなくない?」
男の人「家のことは全部任せて自分は遊びっぱなしだったわけね」
女の人「この場でバレるのヤバww」
皆の空気はドン引き状態。もはや笑いにもなることはなかった。
義父「もう何も言い訳はできんな。」
夫「いや…その…」
夫の声はみるみる小さくなっていった。
私にとっても、夫が好き勝手行動するのはよくても、夫の薄給だから私も仕事して、毎日寝る時間まで削って家事料理もやってるにに、裏でこんなことにお金を使われていたのは我慢できなかった。
私「…分かった、仕事の付き合いならキャバクラで7万使ってもいいのね。それが許されるなら、私が家にお金を入れるために働く必要はもうないよね?」
夫「…え?」
私「だって、私がどれだけ家事育児仕事を両立して頑張ってても、あなたは家に入れるはずだったお金を使って遊んでたんでしょう?だったら私はもう働かないわ。
っていうか、お義母さんに暴力を受けたこともあるし、もしこれ以上お金をウチに入れないなら、離婚を前向きに考えるからそのつもりでね。」
“暴力”という言葉と共に、私の腕の包帯に視線が集まり、会場はザワッとなった。
義父「…他に言いたいことはあるか?」
夫「…いや、ないです…」
結局、夫は親戚もたくさんいる会場に居続けることはできなくなり、義母と同じように先に帰ることになった。
会場は私に同情するような空気になり、ひとまずお開きなった。
【第25話・先読み】冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~
結局、夫は親戚もたくさんいる会場に居続けることはできなくなり、義母と同じように先に帰ることになった。
会場は私に同情するような空気になり、ひとまずお開きなった。
しかし、今日の集まりは義父の誕生日だった。
そんな雰囲気を壊してしまった…当時は怒っていたために何も考えることができなかったが、後になって義父にとても申し訳なく感じていた。
(やっちゃった…)
誕生日会の後始末。食器を洗いながら、罪悪感の様な感情に苛まれ、落ち込んでいた。
娘ちゃん「ママ…」
スカートの裾を引っ張り、娘は私のことを心配してくれていた。
すると、ふと肩を叩かれた。
振り向いたらそこには義父がいた。
義父「典子さん、大変だったね。」
私「お義父さん…!」
水道の水をキュッと締め、振り返って深く謝った。
私「誕生日会、台無しにしてしまって本当に申し訳ありません!」
義父「いやいや、そんなことはどうだっていいのさ。集まりはいつだってできるしね。それより、気づいてあげられなくてごめんね。うすうすと義母や夫とあまりうまく行ってないようにも思えていたんだが、あそこまで義母と息子が典子さんにひどい扱いをしているとは思わなかった。気づいてあげられなくて本当にすまない。」
義父の謝罪に、我慢しようと思っていた涙が自然と溢れ出た。
慌てて手でふき取ったが、後から後からあふれてくる。
義父「妻の暴力の話も初めて聞いたよ。腕は大丈夫かい?本当に申し訳なかった。妻からはしっかりと謝罪させるから、今はこの通りだ」
義父が代わりに頭を下げてくれて、私はあわてて静止した。
義父「当面の間、妻は典子さんのところには行かないようにさせる。
先ほどの息子の問題もあると思う。おそらくは離婚も考えているだろう。そのあたりは、典子さんの好きにするといいと思う。残念だが、離婚した場合には、息子にはしっかりと養育費を払わせるから安心してくれ。離婚せず、このまま頑張るつもりなら、私が二度とこんなことにならないようにサポートに回ろう。だから、これからのことはゆっくり決めるといい。」
そう言ってニコッと笑い、義父は部屋に戻っていった。
私は誕生日会を台無しにしたのに、義父はそのことなど一切何も言わず、私の事ばかり考えてくれていた。
離婚についても、私にとってはすごくありがたい話だった。
そして1ヵ月の月日が過ぎたーー
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