【第22・23話】冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~義母と夫に倍返し

冷凍食品とか無理だから

インスタで紹介した「冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~」

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【第19・20話】冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~義母と夫に倍返し
インスタで紹介した「冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~」 その第19話~第20話を公開しています! 前回はこちらからどうぞ! 【第19話】冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~ 義...

【第22話】冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~

義母「この…いい加減にしなさいよ!」

振り返ると、義母が片手を大きく上げて振りかぶっていた。

 

気づいたときには遅かった。

『ヤバい!』そう思って目を閉じた…が、平手が飛んでくることはなかった。

片目だけそっと目を開けると、その手を掴んで止めていたのは義父だった。

義母「なっ…」

義父「いい加減にするのはお前だ。食べ物で何をそんなに拘ってるんだ。」

「親父…」

 

義父が義母の平手を止めた。同時に、義父はこれまでの優しい義父の顔ではなく、とても怒っているように見えた。

義父が怒ることは私が見てきた中では一度もない。だからこそ、義父の怒りにその場はピリッとし、一瞬にして会場は静かになった。

義母の手を下げさせてバシャっとしぶきが飛んだ。

義父がコップにそそがれた水を義母の頭からかけた。

義母「ひやぁっ!」

(!!!!)

突然のことが同時に起きて、私も驚いた。

義母は顔を伏せながら尻もちをつき、腰を落とす。

 

義父「ばかたれ。頭を冷やしなさい。典子さんはお前のおもちゃじゃない。自分の感情でなんでも思い通りに動くと思ってるんじゃないよ。話を聞いていたら、まるで典子さんが悪いことをしているみたいに言うじゃないか。家計をうまく回すために工夫してくれてるんだろう?それの何が気に食わないんだ?」

義母「だって…私は間違ってないんだもの…」

ビシャビシャになりながら義母は小さくつぶやいた。

義父「ああ、それでうまくやってきたんだもんな。間違ってないだろうよ。でもな、典子さんとお前は同じ状況じゃないんだよ。お前がそれで上手くできたからって、その考えややり方を典子さんに押し付けるんじゃない。

周りを見てみろ。今のお前は、自分の常識を理由に思うようにしたいだけのお局になってるじゃないか。

それを、ちょっと正論で言い返されて怒って手を挙げるなんて…歳だけ取ってても、そこらの子供とやることは同じだな。」

義母「…」

義父「お前はもういい。下がって反省してこい」

義父がそういうと、義母はしぶしぶ会場を出て行った。

義母が会場を出て行った後すぐに、義父の目は夫の方に向いた。

 

義父「お前もだ。家で嫁さんにも働かせておいて、料理まで文句付けて、何を贅沢言ってるんだ?そもそもお前は十分なお金を家に入れているのか?」

「いや…その…」

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【第23話・先読み】冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~

義父「お前もだ。家で嫁さんにも働かせておいて、料理まで文句付けて、何を贅沢言ってるんだ?そもそもお前は十分なお金を家に入れているのか?」

「いや…その…」

義父「主婦ってのはな、普通に家で家事をしているだけでも、大変なんだよ。俺やお前が気づかないところで働いてくれてるんだよ。それも無給でな。

それをやらせたうえで、お前は嫁さんに日中の仕事もさせてるんだ。つまり、一人二役やらせてるんだよ。お前は仕事の他に何やってるんだ?」

「…それは…」

夫の声は小さくなっていった。

義父「仕事『しか』やってないのに、お前は仕事も家事もさせてる嫁さんに『家事や料理はお前の仕事だろ』…なんて、でかい態度をとってるのか?」

「…」

義父「今まではうまくやっていると思って見逃してきたが、そんな体たらくだったとはな。父親として情けないよ。嫁さんにいつ捨てられても、おかしくない身分だって分かってるか?」

夫はみんなの前で義父に説教されていた。夫は先ほどまで義母に褒められていたのに対し、今では義父に説教をされている恥かしさもあってか顔は真っ赤になっていた。

「お…俺だってな、仕事以外に家ではやることやってるんだぞ!」

義父「ほー?何をやったっていうんだ?言ってみなさい。」

(いやいや、何もやってないでしょ😅)

「この前だってな、典子に頼まれて食材を俺が買いだしたんだ!仕事で疲れてるってのに俺が買ってきてやったんだぞ。嘘じゃない、ホントだよ!レシートだって財布の中に…..」

そう言ってバッグから財布を取り出し、ゴソゴソと財布の中を探しだした。

私(会社帰りに買い出ししたとか、どれだけ小さいこと言ってるんだよ…)

…と、呆れ半分に思っていたが、夫が財布からレシートを探している時、カードの様なものを落としたことに気が付いた。

義父がそれを見逃さず、さっと拾った。

義父「えみり…?」

「あっ!…そ…それは…」

男性「キャバクラの名刺じゃんw」

私👩(はぁ…)

泣きっ面に蜂とはこのことを言うのかもしれない。そしてなんという間の悪さ。

最近、仕事から帰るのが遅いときがあると思っていたら、夫はキャバクラで遊んでいたのか…

ほとんど離婚を決めている私は、夫が家のことをほったらかしてキャバクラで遊んでいても何も感じることはなかったが、このタイミングで夜遊びをしていることが公になったことに対して頭を抱えた。

「いや、違うんだよ、これは先輩に誘われて仕方なく行ったんだ!たまたま行っただけだって…」

第24話を更新したらお知らせします!

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制作頑張ってます!

 

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【第1・2話】冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~
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