【第9・10話】冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~

冷凍食品とか無理だから

インスタで紹介した「冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~」

その第9話~第10話を公開しています!

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インスタで紹介した「冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~」 その第8話~第9話を公開しています! 前回はこちらからどうぞ! 【第8話】冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~ 義母「呆...

【第9話】冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~

義母の過干渉はこれだけでは済まなかった。

後日、自宅で娘ちゃんが餃子を食べたいと言ってきた。

餃子作りは楽しいし、本当は作りたかったが、急だったので仕方なく、おかずの一つとして、冷凍の餃子を使うことにした。

「仕方ない、じゃあ少しだけ餃子を作るから、それで我慢してね」

娘ちゃん 「うん、わかった!」

 「…」

そう言って晩御飯を作り、食べ始めてしばらくするとインターホンが鳴った。

(こんな変な時間に来るのは…)

宅配の荷物が届く予定は無い。こんな時間に家に来るのは一人しか考えられない。

モニター越しに映るのは義母の姿だった。

 

「お…お義母さん、なんですか?こんな時間に。」

義母「あら典子さんこんにちは。ちょっと用があるから開けてくださる?」

義母はそういうと、ドアをゴンゴン叩いてくる。

(怖いからいきなり押しかけてきてドア叩くなよな…)

 

夜中に押しかけてきて、ドアをゴンゴン
鳴らしてくる義母はもはや私の中では常識人では
無かった。いや、もう前から分かっていたことだけど…

ガチャ

義母「もう、ホントのろまよね。早く開けなさいよ。」

(いや、ここ、あなたのお家じゃないんですけど….)

 

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義母は玄関のドアを開けるや否や中に入ってきた。

義母「お邪魔するわね」

「ちょ…ちょっと!」

玄関に並べてあった娘の靴を踏み、靴を適当に散らかして脱ぎ、またズカズカ中に入ってきた。義母は3人で食べていた食卓にまっすぐに入っていった。

娘ちゃん「あ、おばあちゃんだ!こんにちは!」

 

「母さん、どうしたんだよ。急に押しかけてきて」

義母「あらあら、ごめんなさいね。…あ!やっぱり冷凍食品の餃子食べてる!
典子さん!あれだけ冷凍食品は身体に良くないって言ったでしょ!」

「え…なんで、ウチが冷凍の餃子食べてるって知ってるんですか?」

 

義母「そんなことどうだっていいでしょ!なんで私の言うこと聞かないのかしら!いい?
冷凍食品は身体に悪いの!こんなもの息子が食べる晩御飯の食卓に出さないで!」

そういって娘が大好きな餃子を取りあげ、そのままゴミ箱に投げ入れた。その時に油や汁が床や壁に飛び散った。

「ちょっと!何するんですか!」

娘ちゃん「ああ…ぎょうざが…うわぁぁああん」

 

娘ちゃんはぎゃん泣き。
さすがにいきなりウチにやってきて食べるものにまで
とやかく言われるのは我慢できなかった。

「ちょっと!
いきなり押しかけてきてなんなんですか!?
お義母さん、あなたには常識ってものは無いんですか!?
娘は餃子を楽しみにしていたんですよ!
人んちの食べ物に口出しするのも
いい加減にしてください!」

 

義母「うるさいわね…」

 

【第10話・先読み】冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~

義母「うるさいわね…ひとんちですって?息子ちゃんがいるんだから、ここは私のウチも同然よ!逆に私を敬おうって気持ちは無いわけ?息子ちゃんがいるんだから、私の言いつけはしっかりま守りなさいよ!」

 

「そんなわけ無いでしょ!ここは私のウチですから!」

 

義母は顔を真っ赤にして怒っていた。

 

義母「まったく….常識のないダメな嫁を持ったわ!」

「はぁ?常識が無いのはどっちよ!ねぇ、あなたも何とか言ってよ!」

 

テーブルでだんまりになっている夫に助けを求めたが、その答えは私が期待しているものではなかった。

 

「まぁまぁ….でも、母さんがそう言ってるんだから、やっぱり冷凍食品は良くないと思う…ぞ?」

 

「ほ….はぁ!?」

 

耳を疑った。こんな常識を疑うような状況にまで、夫は義母側についた。

夫はこの状況でも母親の言うことは正しいと言ってくる。

 

「ちょっと、あなたまで何を言ってるの!?」

 

夫「いや、冷凍食品は楽なのは分かったけど、冷凍食品が身体に悪いのは事実だろ?あんまり食べさせるべきではないと思うし言う程、美味しいわけじゃないじゃん。…食卓に出すべきではないんじゃないか?ここは母さんの意見に従うのが良いと思うよ。」

 

義母「さすが息子ちゃんね。やっぱりそうよね?」

 

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「でも母さんも家にまで来るとかどれだけ俺のこと心配なんだよw 」

 

義母「だぁって息子ちゃんが心配になっちゃったんだもの~!」

 

娘ちゃんが泣き、私が怒りに燃えるそばで、この二人の間だけ和やかになっていた。

 

(本当にありえない!!)

 

…とはいえ、夫が義母側についた以上、分が悪い状況だった。この状況で叫んでも、悪いのは私ということになり得てしまう。

 

暴れたい気持ちを抑え、ひとまず娘をなだめてグッと我慢した。

 

その後に夫と義母が談笑をはじめてリビングでくつろぎ始めた。私は晩御飯の後片付けをやっていた。おそらく、怒りすぎて能面の様な顔になっていたと思う。

 

勝手にやってきて好き勝手する義母に対してもてなす必要もない。さっさと家事を済ませてその日はベッドに入った。

 

義母「まったく、私が来たっていうのに、お茶の一つも出せないなんて…出来ない人ね!」

 

そんな小言が背中から聞こえてきたが、無視して寝室に入る。

 

娘ちゃんは泣きつかれたのか今はすーすーと眠っていた。

 

明日は夫と義母への仕返しをどうしてやろうか考えていた。

そもそもなぜ、義母は今日のウチの夕食に冷食の餃子が出ることを知っていたのか気になった。

 

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