【第6・7話】冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~

冷凍食品とか無理だから

インスタで紹介した「冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~」

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【第5・6話】冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~
インスタで紹介した「冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~」 その第5話~第6話を公開しています! 前回はこちらからどうぞ! 【第5話】冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~ 義母を適...

【第6話】冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~

「私はあなたと同じ時間、共働きしながら時間削って家事やって弁当も作ってるのよ!仕事だけして他に何もしないあなたに、弁当に「冷凍食品が嫌」なんて注文付けるな!だったらもっと稼いでくるか、自分で弁当作りなさい!」

 

「うぐ…」

 

「10年間も同じことやってんだから、少しは昇進して給料あげて来なさいよ!なんでこんな単純なこともできないかなぁ?」

 

夫は真っ赤な顔をして悔しそうにして怒ってた。

たぶん、夫はあれでもプライドが高い方だった。人前ではすぐに見栄を張りたがる。だからこそ、会社での地位とか昇進については気にしているハズと踏んでいた。

 

これが大当たり。

だけど、言い返すだけじゃ足りないので、しっかり体験してもらうことにした。

 

「明日から、あなた自分で弁当作ってね!冷凍食品は使わないこと!分かった!?」

 

「…ふん!」

 

夫は怒りながら自分の部屋に戻っていった。

 

おそらく夫は、「それくらい…」と、朝にお弁当を作る大変さを軽く感じていたはず。

その大変さをしっかり体感してもらうことにした

 

翌日の朝、キッチンでバタバタとした足音とガシャン!という食器音で起きた。

 

夫は朝からキッチンでひいひい言いながらマズそうな弁当を作り、バタバタしながら会社に行った。

 

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キッチンには嵐の後のような光景が残っていた。

これを私が片づけるのか…と思ってため息をついたが、夫が一歩前進したのだと気持ちを切り替えて片づけた。

 

その夜のこと、

 

「ごめん、俺が悪かった。冷凍食品でもなんでもいいからお弁当作ってください」

 

夫は帰宅後に謝ってきた。

朝に相当バタバタしたことが堪えたみたい。

 

私はテーブルで自分の仕事をしながら夫を見てニヤニヤしてやった。

「ふん、よくわかったか。仕方ない、作ってやろう。で、昇給はいつなの?」

 

「頑張るんで…もう少しお待ちを…」

 

なんだが急に自宅での上下関係が逆転したような感じがした。

 

これでしばらくはまた平穏な日々が送れそう…と思っていたが、それは大きな間違いだった。

 

後日、早朝6時チャイムが鳴った

「こんな朝早くからだれ…?」

 

そう思ってモニターを見ると、義母が大量の荷物を抱えてやってきた。

 

【第7話・先読み】冷凍食品とか無理だから~冷食は手抜き?~

早朝6時に自宅のチャイムが鳴った。

「こんな朝早くからだれ…?」

 

そう思ってモニターを見ると、義母が大量の荷物を抱えて門の前に立っていた。

 

「お、、お義母さん!?」

 

慌てて玄関のドアを開けた。

 

「おはようございます!…ど…どうしたんですか?そんな荷物を抱えて…💦」

 

義母「どうしたじゃない!よ。あなたが冷凍食品ばかり作ると聞いてわざわざ食材買ってきたのよ。冷凍食品なんて息子ちゃんに食べてほしくないからね。」

 

(ええ…こんな朝っぱらから?私たちの時間とか考えないのかな…)

 

そういうと、私を押しのけてズカズカと家の中に入ってきた。

 

「あれ?母さんじゃん、何してんのこんな朝から。」

 

義母「あー、息子ちゃん、あなたが冷凍食品ばかり食べてるって聞いて、いろいろ買ってきたわよ。まったく、しっかりと良いもの食べないと体調も悪くなるし頭も働かないでしょうよ。今日からは私がお弁当を作るわね。」

 

(今日…から…?)

 

「あの、、、お義母さん?今日から私が作るってどういうことですか?」

 

義母「そのままよ、私がお弁当を作るから、あなたは作らなくていいわ。ちょっとキッチン借りるわね。」

 

そういって義母はキッチンに立って料理をし始めた。

 

ある意味、忙しい私にとってはありがたいのかもしれない。

しかし、朝からウチに押しかけてきてお弁当の為に料理するとか…義母の考えることは意味がわからん…と、私はドン引きしていた。

 

義母「はい!お弁当、これ持って頑張ってらっしゃい!」

「うん、ありがとう母さん!」

 

この状況に恥かしさとかないのか…?マザコンとはこういうものなのか…?

この場のおかしな空気感に晒され、私一人取り残された感じがした。

夫は満足そうに義母のお弁当を受け取り、嬉しそうに会社に出ていった。

夫が出かけた後に義母は「さて…」と私の方を向いてきた。

(いや、ホント勘弁しろよ…)

 

そう思った私の予感は的中した。

 

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義母「典子さん、私この前言ったわよね?冷凍食品は止めてって。それに何よこの調理場。すごく使いづらいわ。どうして炊飯器がこんなとこにあって、食器置き場がここなの?効率とか考えないのかしら?」

 

「はぁ…全然これで使いやすいんですけど?」

 

義母「呆れた…あのね…」

 

そう言って、キッチンのモノの配置から口出ししてきた。

だが、義母のキッチンの使い方は明らかに汚かった。

 

なぜかキッチンの空きスペースにモノを置き、隙間を埋め始める。

そして食器棚の皿の上には土鍋が置かれ、好き放題に片付け始めた。

私に説経しながらも、調理台には弁当を作った後の調理器具は使いっぱなし出しっぱなし。

 

そしてキッチン台の上から引き出しにかけて何か出汁のようなモノがこぼれてる。。。

いつも綺麗に使っていたはずなのに…

 

(たった一回の調理で何が起きた…?)

 

義母は偉そうに説経垂れているが、どの口が言ってるんだ…と思いながら私は白い目をして義母の説経を聞いていた。

いや、、なんかストレスでほとんど情報は入ってこなかったんだけど…

 

義母に言い返してもよくわからない持論で返され、聞く耳を持たない。

そんな義母の襲撃にも何とか耐え抜いた。

(これが毎日続くのか…)

 

そう思うと気が遠くなる思いがした。

夜になり、娘ちゃんが不思議そうに私に話しかけてきた。

私はその言葉に驚いた。

 

娘ちゃん「まま、ハンバーグって身体にわるいの?」

 

「え?何?どういうこと?」

 

娘ちゃん「おばあちゃんがね、このハンバーグは身体に悪いから、お弁当に入っていたら残しなさいって言ってたの。」

 

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