男の子が良かったと子供の性別不満をぶつける夫と義母

男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

ここでは、インスタで紹介した「男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母」の話を公開しています!

1~27話まで公開しているよ!

第27話の先読み更新したよ!

ここから飛べるよ

Contents

【第1話】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

私には小学生1年生の娘がいる。
現在は夫と娘ちゃんと義母の4人暮らし。
義父は、あちこちを転々としているため、家を
留守にしがちだ。

先輩
「典子さん、もう上がってもいいよ」


「あ、ありがとうございます。お疲れ様です!」

そんな中、私はスーパーの
品出しのアルバイトをしている。

 

娘ちゃんが学校に行ってる間、
週に4日ほど、働かせてもらっているのだ。
更衣室のロッカーから鞄を取り出すと、
スマホの着信音が私を呼んだ。


(げ…この音は……)

「はい、もしもし」

義母
「あ、やっと出た。ちょっと典子さん、アンタ今まで
なにしてたの?もう定時から30分も過ぎてるわよ?」

 


「もちろん、仕事ですけど…。今日は新商品の品出しも
あったので、少し遅くなったんですよ。連絡できなくて
ごめんなさい。」

義母
「言い訳はいいから、早く帰ってきなさい。
ご飯の支度もあるのよ!」


(はやくご飯を作れって電話ね…ハイハイ)

ウチでは私が全てのご飯を作ることになっていた。

 

家に帰ってから夕ご飯の支度をしていると、
義母が何気なく近寄って話しかけてきた。

義母
「ねぇ典子さん、男の子はまだなの?
近所の○○さんのところでね、男の子が生まれたん
ですって。可愛いのよ~。もう私羨ましくて羨ましくて…」

ここ最近、毎日のように義母から
「男の子を生みなさい」という催促を受けていた。

(ウチにはもっと可愛い娘がいます💢)
と、この話をされるたびに心がモヤモヤ…

 

私が子供を産むまでは、

義母
「早く孫の顔を見せなさいよ!
そのために息子との結婚を許してやったのよ?
あなたの役目、ちゃんと分かってるの?」

と、上からしつこく
子供を作ることを要求された。

しかし、その後に実際に今の娘を産んだのだが、
女の子と分かった瞬間からあからさまに
残念な顔をされた…

 

義母
「はぁ…女の子か…残念ね。次には絶対、
後継となる男の子を産みなさいよ。
女を産んだところで、どうせ外にやるだけでしょ。
うちの血を残すためにも、男の子じゃないと
意味が無いわよ。」

と、言い出す始末。

義母の頭の中では、孫となる子は男でないと意味が無い。
血を残すためにも男が必要…という考えがあるらしい。
女の子を授かったことを報告した時は
「おめでとう」の言葉も無くて…

 

とはいえ、娘が育つにつれて、
なんだかんだで可愛がってくれていたので、その時の話は
忘れようとしていたのだが…

最近は何かと思い出したように「男の孫がほしい」と
催促してくるようになった。これがなかなか怠い

義母
「男の子は良いわね…あなたも
男の子を産めばいいのに。」とネチネチ。

こればっかりは授かりものだし、素直に健康に生まれてきて
くれたことを喜んでほしかった

 

義母
「それで、最近はどうなの?
子作りは上手く進んでるの?」

本気でほっといてくれと言いたかったが、


「まぁ、、、ぼちぼちですね。こういうのはタイミングも
ありますし、そういうこともなかなか…」

と、軽くかわそうとしていた。
正直、夫との関係は上手くいっていない。
夫の収入は少ないのに、残業ばかりでスレ違いも多い。

 

家計をサポートするために私もアルバイトで
働いているのだが…
ここ1年ほど、夫の私に対する「当たり」が強く、
正直、夫と子作りをするような雰囲気にはなってない…

義母
「はぁ…それじゃダメね。息子の嫁なんだから、はやく
男の子を産んでもらわないと!ウチの名前を継ぐん
だから、しっかりしなさいよ」

「はぁ…」

【第2話】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

義母
「ウチの名前を継ぐんだから、しっかりしなさいよ」

「はぁ…」

義母
「何よあなた。まるで男の子を作るのが嫌みたいね。
まさか、他の男と浮気してるんじゃないでしょうね?」

そしてこれ
私が子作りの話を適当にかわすと私の浮気を疑ってくる。

「もう、勝手な事言わないでください!
私が外に出る時なんて職場と買い物くらいです。
浮気なんかあり得ないですよ!」

先月、1時間の残業をした時なんか、
事前に残業になりそうだと連絡したのにも関わらず
こんなやり取りになった↓↓

===

義母
『残業した証拠を見せなさいよ。
アルバイトで1時間も残業するなんてありえないわ』

 


『今日は他のアルバイトさんが急遽休まれたので、
人手が足りなかったんです。』

義母
『急遽って、どう言う理由でよ?』


『お子さんが風邪をひかれたとかですよ。私だって
娘ちゃんが風邪を引いた時は助けてもらってます』

義母
『ふーん。娘ちゃん、あなたに似て
繊細で貧弱だものね。』

 

義母
『女の子なんて産むから甘やかして風邪をひきやすく
なるのよ。はぁ、やっぱり男の子がいいわぁ。』


(アンタだって女でしょーが!)
「どうもすみませんねぇ、甘やかしすぎているつもりも
ありませんし、元気に育っているのでご心配なく!」

義母
『まぁ!何その言い方!
あなたがそんなんだから、娘ちゃんもウチの遺伝子を
ひいてるのにあの程度の子にしかならないのよ!』

 

義母
『残業なんて適当なこと言って…もし浮気なんて
してみなさいよ。アンタの少ない貯金から、慰謝料
ガッポリ踏んだくってやるんだからね。』

===

 

と、少し言葉を返したらこうなった…

しつこく浮気を疑うし、娘にもひどい言い方をする…
孫なのに「あの程度の子」ってよく言えるわ
いったい何様のつもりなんだろう…

そんな義母の行動に困りながら食事の準備を
続けていると、娘ちゃんが部屋から出てきた。

 


「まま~、お腹すいた~」

義母
「あら、娘ちゃん、もうすぐで夕ご飯できるからね~」


「ほんと?じゃあもう少しだけ
学校の宿題がんばろうかな♪
晩御飯たのしみ~♪」

そう言って、娘は少し義母と話して
娘は部屋にもどった。

 

話をしている時は義母はニコニコしているのだが、
娘が部屋に戻ってから義母の様子が変わる

義母
「ねぇ、典子さん。娘ちゃんに学校の勉強を
頑張らせる必要なんてあるのかしら?
学校の勉強なんて適当にさせて、
もっと家事を手伝わせなさいよ。」


(は?どういうこと?)
「もちろんたまにはお手伝いもさせてますが…
小学校の宿題も十分必要だと思いますけど?」

 

義母
「女だもの、どうせ出ていくんだし、学力なんて
どうだっていいわよ。勉強は適当にやらせて、早めに
ウチにお金を入れる様に働かせなきゃだめよ。いいわね?」

そういって手のひらをぴらぴらさせて台所から消えてった。


(はぁ!?娘を使い捨てみたいに言うの何なの?
悪影響すぎる…娘を義母から遠ざけるようにしよう…)

 

義母の捨て台詞に呆れてぽかんとしていると
スマホのメッセージアプリの通知音が鳴った。

 

 

 

【第3話】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

メッセージアプリを開くと、
夫からのメッセージが受信されていた。

夫👨📧【今日は帰り、遅くなるから】

私👩📧【分かった。ちなみに、何時くらいになりそう?】

仕事中だと言うのに、夫からの返事は早かった。

夫👨📧
【さぁ?かなり仕事が立て込んでるから、
23時には帰れるかな】

 

私👩📧【遅いのね。今昼休み?】

夫👨📧【あぁ。そろそろ昼休み終わる】

私👩📧
【あ、明日、娘ちゃんの授業参観だから、
出来るだけ早く帰ってきてね】

夫👨📧
【え、そうだっけ?
あぁ…ちょっと無理、行けないかも(;´∀`)】

私は思わず、その文章を見て「は?」と低い声を漏らす。

 

私👩📧
【先月プリントを見せながら言ったでしょ!?
それに夫くん、明日は休みよね?
冷蔵庫のシフト表に年休のマーク入ってたわよ】

夫👨📧
【取引先の会長との接待が急に入ったんだよね】

私👩📧
【仕事なら仕方がないね。けど、私が言ってるのは
行けなくなった事じゃなくて、忘れてた事なの。
アナタの娘ちゃんの話よ?なんで忘れるの?】

 

夫と結婚して9年。
すぐに娘ちゃんが生まれて、今は小学一年生だ。

可愛い娘ちゃんが日々成長していく中で、夫は
育児に全く協力的ではない。

全部私に任せっぱなし。

子供の世話が苦手だからと、他の家事をしてくれれば
良いものの、それも全くのノータッチ。

何故なら夫の考えはただ一つ。

 

 

夫👨
「女は育児と家事をするなんて当たり前。

俺が稼ぎに出てるんだから、そんなの当然だろ?」

 

私😅
(前に会話中にぽろっと出た
この考え方がにじみ出てる…)

傲慢な態度をとっているが、正直、夫の稼ぎは
かなり低い。そもそも稼ぎが多ければ、
私もアルバイトをしていない。

現在、夫が働いている薬品会社の職場だって、
義母のコネで入れたようなものらしい。

コネがなければ、今頃どうなっていたか
分からない癖に、態度だけは大きい。

 

更に、義母はそんな夫に溺愛していて、
夫もマザコンの如く義母に甘えっぱなし。

その事実に私も気づきはじめ、
今になってなぜ結婚したのか後悔しつつある💦

そりゃ態度が大きくなるのも仕方のないことかも
しれないが…。せめて娘ちゃんだけはもう少し気を
かけてやってよ…って思う😢

 

夫👨📧
【うるさいなぁ、ここ最近忙しくて
少し忘れてただけだろ。別におまえが行けばいい話じゃん?( ゚Д゚)】

私👩
(少し忘れてただけって…💢)

怒りがフツフツと込み上げてくるが、鍋が沸騰していることに気づいた💦

ひとまずスマホをポッケにしまい、今度、夫に直接言ってやろうと心に決めた。

 

【第4話】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

翌日、同じようにアルバイトを終えて帰ってきた。

私👩「ただいま帰りました」
娘👧「ママおかえり!」

私👩「ただいま、学校どうだった?」
娘👧「楽しかったよ。これ、今日は算数のテストだったの」

娘ちゃんが答案用紙を渡してくれた。

私👩「凄い!95点ね!」
娘👧「うん、100点取りたかったけど…ダメだった」

 

私👩
「惜しかったけど、次はいけるわよ。
ほら、ケーキ買ってきたから食べましょ」

答案用紙を自室に置きに行った娘ちゃんの笑顔を
見れただけで、ケーキを買ってきた甲斐があるものだ。
娘ちゃんと入れ替わるように義母が私を迎えた。

義母👽
「おかえりなさい。今日はきちんと寄り道もせずに
買ってきたみたいね。」

笑みを浮かべながら言う義母に(ストーカーかよっ)と
内心ツッコミを入れながら、家に上がる。

 

 

義母👽
「ちゃんと息子の分のケーキも買ってきたんでしょうね?」

私👩
「はい。まあ、今日も帰りが遅くなるみたいですけど」

義母👽
「まぁ…大変ねぇ。汗水流して働いてくれて、
アナタも感謝しなさいよ?」

私👩
(息子の残業については、浮気を疑わないんですね。
まぁ、知ってましたけど。)

 

 

義母の息子甘えもほとほと呆れてしまう…
すると..

義母👽
「それにしても…娘ちゃん、勉強は苦手な方みたいね」

私👩「はい?」

義母👽
「小学一年生の算数で100点取らないなんて…
息子はきちんと100点とったわよ?

やっぱり男の子の方が勉強は得意なのかしらね。
早めに勉強の方は諦めたら?」

 

私👩
「学力は人それぞれですし、娘ちゃんは頑張ってます。
あまり人と比べてあげないでください。」
(と言うか、学力に性別は関係ないでしょ?💢)

義母はそれでも片手を頬に当てながら言葉を並べる。

義母👽
「やっぱり私からしたら、男の子は捨てがたいわ〜。
そういえばね、隣の太田さんちのお孫さんが、先日
有名大学の入学が決まったんですって!

あと、友達のお孫さんもサッカーの強豪校に
入学したらしいし…二人とも男の子なんですって」

 

私👩「へぇ…そうなんですね。」

義母👽
「やっぱり男の子って将来が有望よねぇ?
娘ちゃんの学力はあまり良くないようだし」

私👩
「あの、あまり蔑むような言い方はやめてもらえますか?
あの子は私の大事な子なんです」

これ以上娘ちゃんへの蔑みは聞きたくないと、
私は逃げるようにキッチンへと向かった。

 

隣町のチーズケーキを机に並べ、
義母と娘ちゃんが食べている間、私は
夕食の準備に取り掛かった。

今日のメインは生姜焼きだから…
解凍していた豚肉を取り出して…て、あれ?

私👩「豚肉は…?」

義母👽「あぁ。アレなら捨てたわよ」

私👩「は、はい?」

 

私は嫌な予感がして冷蔵庫を見直した。

無い!! 賞味期限が今日までの豆腐や、
カニカマの姿が消えている。

私👩「あの…な、なんで捨てられたんですか?」

義母は食材を捨てた事をあっさり認めて、更にこう続けた。

義母👽
「だって…賞味期限が今日までよ?
アレを私に食べさせようとしてたの?」

 

【第5話】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

義母は食材を捨てた事をあっさり認めて、
更にこう続けた。

義母👽
「だって…賞味期限が今日までよ?
アレを私に食べさせようとしてたの?」

私👩
「いやいやいや。消費期限や賞味期限が過ぎていたの
ならまだしも、今日までですよ?全然食べられます」

 

義母👽
「あなたは食べられるだろうけど、私は嫌なの。
まさかあなた、今までも私にギリギリの物
食べさせていたの?」

私👩
(当たり前だろ💢 たまに食材が減ってる気がしてた
けど、それもこの人の仕業だったのかっ…)

娘ちゃんの前で言い争いをしたくない。

私は柔らかい笑みを浮かべ、娘ちゃんを自室に
行かせ、義母に対抗した。

 

私👩
「私は、お義母さんに期限が切れたものを
食べさせたことはございません。
期限内のもので料理をしています。」

義母👽
「ギリギリのものを食べさせないで。だいたい、
私は家族の為に、機嫌は必ず三日以上前の、
新鮮な食材で調理していたわ」

 

私👩
「そう言う考えは素晴らしいと思います。けど、
スーパーの安売りとかを利用しながら買い貯めとかを
してるんです。そうしないと、節約もできないでしょう?」

義母👽「節約節約って、ケチくさいわね。」

私👩
(アンタの息子の稼ぎが少ないからだよ💢)
「ケチくさいって…娘ちゃんの学費を
貯めないといけないし、万が一の時の備えも
必要なんですよ?」

 

義母だってもう若くは無い。万が一病気になって、
入院なんてしたら、こっちに泣きついてくるのは
目に見えてる。好き放題させてたらヤバイ😅

義母👽
「とにかく、私と息子には賞味期限
期限ギリギリのものを出さないで!」

私👩「絶対とは言えませんね」

義母👽
「何よ!だいたい、そんなに金が欲しいなら、あなたが
アルバイトの量を増やせば良いんじゃ無いの?」

 

私👩
(早く帰ってこいとか、もっと働けとか…💢)
「働けと簡単に言いますが、娘ちゃんの事もあるんです!
家事と両立するには、この日数が限界なんです。

お義母さんがもう少し家事を手伝ってくれるなら、
もっと働けるんですけどね😅💢」

義母👽
「なぁ~によ!私のせいじゃないわよ。
嫁のあんたが働くのは当たり前でしょ?」

私😅
(当たり前なわけないでしょ💢)

 

何もしてくれない義母に、
私は大きなため息をついた。

私👩
「はぁ…とりあえず、冷蔵庫の中の物を勝手に
捨てないでくださいね」

義母👽
「ふん、古いものを捨てるのなぁにが悪いのよ~」

義母はツンッとテレビの方にそっぽを向いて
ぐちぐち小声で文句を言ってる。

 

私👩(全く…晩御飯どうしよう…)

残りの食材で晩御飯を作るしかない。

頭を抱えながらスマホでレシピを見ようとすると、
夫からメッセージが入っていた。

 

私👩「…は?どう言う事?」

 

【第6話】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

次の日の朝、私は娘ちゃんと朝食をとっていた。

義母は朝からグランドゴルフに出かけている。

娘👧「ママ、パパは?」

私👩「あぁ…パパは仕事だって」

 

そう、夫から送られてきたメッセージの
内容はこうだった。

夫👨✉
【今日は会社で泊まり込みになった。
明日の夜に帰るから】

今までこんなことは無かったので、私は晩御飯の
支度をひとまず置いといて、夫に電話した。

3コール程で夫は気だるそうに電話に出た。

夫👨📞
『なに。今仕事中って分からない?』

 

私👩📞
『いやそうなんだろうけど、泊まりってなに?
今までそんなことなかったじゃない』

夫👨📞
『さっきも言っただろ。明日は取引先との接待なんだ。
その準備に忙しいの』

私👩📞
『接待の準備って…一晩かかるほど
大掛かりなことしてるの?』

夫👨📞
『そうだよ。なんだよ、まさかお前、
俺のこと疑ってるのか』

 

私👩📞
『そう言うわけじゃないけど、
今までこんなことなかったから不思議に思っただけ』

電話を握る手がかすかに震えているのが分かった。

私👩📞
『ねぇ、信じていいのよね』

夫👨📞
『なにを疑うことがあるんだよ。仕事なんだ。
忙しいから切るぞ』

プツッという電子音と共に夫は消えていった。

 

義母👽 『息子がなんだって?』

今まで知らんぷりだった義母も、息子のことになると
身体ごとこちらを向いていた。

私👩 『今日は泊まり込みだって…』

義母👽
『あらっ、そうなの?
大変ねぇ…体を壊さないといいけれど』

眉を下げながら言った義母は、私に鋭い眼光を向け
きつい口調で言った。

 

義母👽
『信じる信じないとか言っていたけど…
まさか貴方、息子の事を疑ってるの?』

私👩
『私はただ…心配なだけです』

義母👽
『あんな優しい子になにを心配しているの?
余計な心配している暇があったら、さっさと
晩御飯の用意をしなさい。
私、17時30分までには食卓につきたいの。
あまり遅く食べたら、体に悪いでしょ?』

 

私👩💢
(私の数時間の残業にはとやかく言うくせに、
息子の事は棚に上げて…)

その後、義母の要求通り、さっさと晩御飯を作り終えて、
グルグル不安を抱えながら今朝に至ったと言うわけだ。

私👩
「ごめんね?だから今日の授業参観は、
ママしか行けないんだ」

娘👧
「そっか…けど、ママが来てくれるなら良いよ!
今日は頑張るね」

 

私👩
「ママも娘ちゃんが頑張ってるところ
楽しみにしてるよ!」

ニコニコ笑みを浮かべる娘ちゃんの頭を優しく撫でる。

娘👧「ご馳走さま、行ってくる!」
私👩「行ってらっしゃい、気をつけてね」

娘ちゃんを玄関で見送り、軽く背筋を伸ばして、
私は家事に取り掛かった。

この時の私は、この後とんでもない出来事が
起きるとは思ってもみなかった。

 

【第7話】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

娘の授業参観のために教室に着くと、
仲のいいママ友が手を振って招いてくれた。

ママ友👧「久しぶり、元気だった?」

私👩「ボチボチよ…」

授業が始まるまで10分。

子供たちはソワソワしていて、後ろを
チラチラ見ながら、友達同士で会話を
楽しんでいた。

 

娘ちゃんも私に気づいたので小さく手を振ると、
嬉しそうに手を振りかえしてくれた。

すると、傍からママ友の旦那さんが現れた。

ママ友旦那👦「こんにちわ」

私👩
「あ、こんにちわ、いつも夫がお世話になってます!」

 

ママ友の旦那さんは夫と一緒の職場。

旦那さんは柔らかい笑みを浮かべると、
ママ友の側でカメラの準備をしだした。

ママ友👧
「典子さんところの旦那さんは?」

私😓
「あぁ…今日は急な接待で来れないって」

ママ友👧
「接待?そんなのあるのね」

 

ママ友旦那👦
「さぁ?僕は夫さんとは部署が違うから、
分からないなぁ…
大変ですね。あ、そうだ、じゃあ今日の
録画したデータ、またお渡ししますよ」

私👩
「いいんですか!ありがとうございます。
夫も喜びます」

ママ友👧「アンタもたまにはいいこと言うわね」

ママ友旦那👦「なんだよそれ笑」

 

二人の仲のいい姿を見て、心が暖まった。

私👩
(いいなぁ…羨ましいな。
私も夫と授業参観に来たかったな)

きっと娘ちゃんもその方が嬉しいだろうに。
ごめんね…

和やかな雰囲気の中、私は
小さく娘ちゃんに謝った。

 

すると、残り数分で授業が始まると言うところで、
ポケットの中のスマホが震えた。

噂をすればなんとやら。
夫からの電話だった。

私は参観客の前を早足で抜け去った。

私👩
(もしかして、いまから来れそうとか言う連絡かな)

 

私👩📞「もしもし?」

期待を胸に電話に出ると、夫は異様に
焦った様子だった。

夫👨
「あぁっ、もしもし?お前今どこにいるんだ!」

私👩
(昨日から言ってるのに、コイツはまた忘れたのか。)
「どこって…授業参観よ。」

 

怒りがフツフツと沸く中、夫は声を荒げながら
言葉を続けた。

夫👨
「お前っ、すぐに家に帰れ!母さんが
大怪我をしてどうしようも出来ないって!」

私👩
「は、はぁ!?」

夫👨
「はやくっ!!」

 

授業の開始ベルが鳴り響く中、
私は廊下を走り出した。

車に飛び乗り、私は家へ全速力で向かった。

バンっと扉を開け、靴も糊投げるように脱ぎ、
リビングに向かった。

私👩
「お義母さん大丈夫ですか!?」

【第8話】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

私👩
「お義母さん大丈夫ですか!?」

リビングのどこにもお義母さんの姿は見えない。
心臓がバクバク動き、冷や汗も止まらない。

義母の部屋に向かおうと…
踏み出した時だった。

 

義母👽
「なぁに?騒がしいわね。」

現れた義母は、
至って元気そうだった。

 

開いた口が塞がらなかった。
え…ちょっと待って…どういうこと?
大怪我したんじゃなかったの?

私👩
「夫から…お義母さんが大怪我をして
どうしようも出来ないって…連絡が来たんですが」

義母👽
「そうよ。帰ってくるのが遅いわ」
義母はドサっとソファに座った。

「ほら」と私に右手を突き出した。

 

義母👽
「久しぶりに料理をしようと思ったら、
包丁で利き手を切ってしまったの。

あなたが昼食の準備をしてい
ないからこんな事になったのよ。

もうどうしようもできないから、
さっさとお昼を作ってちょうだい」

 

絆創膏でどうにかなるほどの浅い傷。

私もよくするケガだし、決して
“どうしようもできない怪我”なんかではない。

私👩 「まさか、それだけで私を呼び戻したんですか?」

義母👽 「それだけって…なに言ってるの!」

私👩
「それはこっちのセリフです!今日は娘ちゃんの
参観日だったんですよ!?それはお義母さんも
知ってるはずでしょうっ。」

 

私👩
「だいたい、今日は町内会で昼食が出るから、ご飯は
いらないって言ってたじゃないですかっ」

義母👽
「娘ちゃんの参観日は知ってたわよ。だからこうして
自分で料理しようとしたんでしょうよっ!」

町内会についてはスルーにされたが、義母はパシンッと
テーブルを叩き、義母は口調を荒げ言葉を続ける。

義母👽
「だいたい、怪我した私を労る気持ちはないの?」

 

私👩
「程度というものがあると言ってるんですっ!
どうしようもないって聞いて、私はてっきり
倒れたのかと…」

義母👽
「それはあなたの勝手な勘違いでしょう?
勘違いで怒らないでちょうだいっ!」

私👩💢
「それでもっ、私を呼び戻すほどの怪我でも
ないでしょ!大人なんですからっ、少しは
我慢してくださいっ」

 

義母👽
「まぁっ、なんて事を言うの!?
怪我をしている夫の母親に向かってその暴言…。
全く、最近の若い娘はこれだからっ」

義母👽
「はぁ…娘ちゃんもあなたみたいになると思うと先が
思いやられるわ。最近の女って口だけは達者だから
嫌なのよ…」

私👩💢
(はぁ!?アンタにだけは言われたくないわっ)

 

義母に反論したかったが、今は娘ちゃんが先だ。
義母の文句を無視して家を飛び出し、車で学校に走った。

👦先生
「それじゃあ、今日の授業はコレでおしまい。
ありがとうございました」

廊下を全速力で走り、勢いのまま扉を開けるも、
号令で授業が終了したところだった。

娘ちゃんは、ゆっくりと振り返り、悲しそうな表情で
私を確認した。

 

【第9話】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

HRを見守り、生徒各々が両親の元に向かった。

ワイワイガヤガヤと、楽しそうに今日の出来事を
話している中、ランドセルを背負った娘ちゃんも
私の側にやってきた。

私👩「娘ちゃん…今日は本当にごめんね…」

娘ちゃん👧 「…。」

キュッと私の手を引いて、教室を出たがったっため、
私はママ友に静かに挨拶をして、その場を後にした。

車に乗り、助手席の娘ちゃんに謝った。

 

私👩
「本当にごめんね…急用ができて、授業、見れなくて…」

娘ちゃん👧
「用事、なら…仕方ないね」

言葉を詰まらせながら喋る娘ちゃんをそっと抱きしめる。

私👩「ごめん、本当にごめんなさい。」

娘ちゃん👧
「うん、寂しかった…今日はママやパパと私達が、交代で
朗読する時間があって…わたしはママが居なかったから、
先生としたの」

 

胸が張り裂けそうな痛みに襲われる。
涙声の娘ちゃんをより一層、目一杯に抱きしめた。

私👩 「ごめんね。ごめん…」

娘ちゃん👧「いいよ。ママも、大変だから…私も我慢する。
ママのお手伝い、するんだ」

なんで、どうしてこんなに心優しい娘ちゃんに
我慢をさせてしまっているんだろう。
自分の不甲斐なさに、本当に嫌気がさす。

 

娘ちゃん👧
「ママ、今日は…ハンバーグ、食べたい」

私👩
「ハンバーグね…。分かった、今日はとびっきりの
ハンバーグ作るわね」

娘ちゃん👧「うん…ありがとう」

フワッと優しい笑みを浮かべた娘ちゃんを見て、
どうしようもない気持ちが込み上げてきた。

 

家に着くと、義母が娘ちゃんを出迎えた。

義母👽
「おかえりなさい。娘ちゃん、授業参観どうだった?」

娘ちゃん👧 「うん…頑張ったよ」

義母👽
「そう、偉いわぁ。お母さんが見れなくて
悲しかっただろうけど、授業参観はまたあるから、ね?」

娘ちゃん👧
「そうだよね…」

 

義母👽
「うん!今日の晩御飯は娘ちゃんが好きな
食べ物作りましょうねぇ。ほら、手洗いうがいしてきなさい」

娘ちゃん👧
「…うん…」

娘ちゃんがパタパタと洗面所に消えるのを確認すると、
義母が鋭い眼差しで私を捉えた。

義母👽
「さっきはどうも。楽しいお話をありがとう」

 

義母👽
「えらく娘ちゃんがしょぼくれ
てるけど…
ホント、女の子って弱いね。
授業参観ぐらいで
何を凹んでるんだか」

 

私👩
「ちょっと!言って良いことと悪いことの
区別もつかないんですかっ」

あまりの言い分に声を荒げてしまい、娘ちゃんが
心配そうに振り返る。

私👩
「だ、大丈夫よ。ごめんね」

義母は一つ面倒そうにため息をつき、
私に背を向けた。

 

義母👽
「まったく…これだから最近の若い女は…
あ、そうそう典子さん。

後で…お話があります。
晩御飯を食べ終えてから、私の部屋に来なさい」

そう言い残して、義母は自分の部屋に戻った。

 

【第10話】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

今日の晩ご飯は、世界で一番美味しい
ハンバーグを作るんだ…。
頑張った娘ちゃんのために…。

夫👨「ただいまぁ」

今日の騒動のきっかけとなった夫が帰ってきた…
タネをこねるのをやめ、夫のいる洗面台に向かった。

私👩
「おかえりなさい」

 

夫👨「あぁ。」

私👩
「お義母さんの怪我、たいした事なかったわよ」

夫👨
「それは何よりじゃないか。なに怒ってんだよ」

私👩
「状況確認をもっとちゃんとしてよ!
あなたはいつもお義母さんのことを優先して…
娘ちゃんの事は考えてあげられないの?」

 

夫👨
「は? 母親なんだから
娘より優先するのは
当たり前だろ?」

 

夫👨
「だいたい電話口なんだから怪我の様子なんて
分かるわけないだろ」

私👩
「けどっ、どれくらい切ったかとか、救急車を呼ぶほど
の事なのかとか、色々聞けるじゃないっ!」

夫👨
「うるせえなあ。俺も仕事中に電話をかけたんだ。
忙しいんだよ」

 

イライラしてきたのか夫の語気が
次第に強くなっていく。

夫👨
「じゃあなんだ?
お前は怪我が軽かったら帰らなかったのか」

私👩
「帰らないわよ!命に関わる事じゃないし、
病院に行く必要も一切考えられないのなら、
娘ちゃんを優先したわよ!」

夫👨
「さいっていだな。」

 

 

義母👽
「ちょっとどうしたのよ?」

夫👨
「母さん!大丈夫だった!?」

ころっと声色も変え、お義母さんに駆け寄る夫に、
私は寒気を覚えた。

義母👽
「ありがとう…痛かったけど、もう大丈夫よ。
一人で、治療したけどね」

 

夫👨
「ごめんよ…役に立たないヤツを呼んでしまって」

私👩
(こいつ…!今、私の事を役に立たないって言った!
私はほんとに心配して、がむしゃらに走って
義母の様子を見に来たんだぞ?)

夫👨
「俺も仕事が忙しくて抜け出せなくて…
すぐに来たかったんだけど」

 

義母👽
「いいのよ!どっかの誰かさんと違って、貴方は
本当に優しい子…大好きよ」

私👩
(出たよ出たよ義母の甘やかしっ…)

義母の夫への甘やかしには
ほとほとまいっているのだ。

義母の甘やかしは数週間前にも起きた。
ある大きな荷物が家に届いた日のことだ。

 

私👩
『なにこの大きな荷物?』

夫👨
『あっ!母さんっ、もしかして”アレ”買ってくれた?』

義母👽
『あら、夜にサプライズであげようと思ってたんだけど
バレちゃったかしら』

夫が嬉しそうに段ボールから出してきたものに、
私は目を疑った。

 

【第11話】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

義母が夫に購入したものは
以前、通販サイトで欲しい欲しいと言っていた
ゴルフセットだった。

値段は確か35万円近くしたはず…。

私👩
『お、お義母さん、これ、どうやって買ったんです…?』

義母👽
『通販でよ』
ケロッと義母は答えたが、義母は夫の稼ぎでは
とてもじゃ買えないものをあげているのだ。

 

買ってあげるのは個人の自由だから別にいい。
私が言いたいのはそこじゃ無くて…

義母👽
『私のお金なんだから、私がどう使おうが勝手でしょ?』

私👩
『もちろんそうですね』

義母の言う事は一理ある。
しかし、義母は同居をしているのに家には
一切にお金を入れない。

 

食費も、公共料金費用も、雑費も…挙げ句の果てに
税金家計も、全て夫と私の稼いだお金で賄っている。
一緒に住んでいるにもかかわらずだ。

義父の稼ぎも、自分の娯楽にしか使っていない事は、
恐らく義父は知らないだろう。

一度、少しは家にお金を入れてくれないかと
説得に試みたが

義母👽
『はぁ?生い先短い私から、金を巻き上げるの?』

 

夫👨
『お前、母さんの金を巻き上げてなにしたいんだよ。』

私👩💢
(親の金で色んなもの買ってもらうアンタに
言われたくないわ!
ここ最近、自分の為にお金は一切
使ってませんけど!?)

義母に散々甘やかされて育った夫が傲慢になるのは
必然だったのだろう。

夫の傲慢エピソードなら他にもある。

 

私👩
『ねぇ、前にも言ったけど明日、外せない用事があって、
帰りも少し遅くなるの…。明日、休みよね?
娘ちゃんとお義母さんを見といてね』

夫👨
『は?そんなの聞いてないけど』

私👩
『1ヶ月前に言ったわよ?
だから休みを取ってもらったんでしょ』

夫👨
『あー。無理無理、明日は予定あるから』

 

私👩
『予定ってなに…?外せない用事?
そもそも、私は先に言ってたわよね。
百歩譲って、事前に外せない用事とかがあるなら
先に言っといてよ。』

夫👨
『うっさいなぁ…』

夫は鬱陶しそうに後頭部をかくと、
溜息を吐き立ち上がった。

 

夫👨
『だいたい、夫のスケジュールを
把握しとくのは、お前の仕事だろ。

なんで俺が自分から言わないと
いけないんだよ。
お前が聞いてこないのが悪い』

 

私👩
『いやいやいや!前に事前に把握しようとしたら
「一々口出ししてくんな。なんかあったら言う」
…って突き放してきたじゃない!
言ってる事違いすぎ』

夫👨
『忘れた。風呂入ってくる』

ヒラヒラと手を振り風呂場に消えていった夫に
なにを言っても無駄だ。

 

夫は都合が悪くなると「忘れた」の一点張り。
こうなればこちらがどう説得しようが無駄。こっちが
疲れるだけなんだ。

てな感じで、甘やかす義母と傲慢夫という
最悪の悪循環が我が家には生まれている😭

こんな親子からは離れるべきだよな..,と思いつつも
今後と経済的なことを考えるとなかなか離婚に
踏み切れずにいる。

そして義母に言われていたように
晩御飯の後に義母の部屋に向かった

 

【第12話】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

晩御飯を終え、諸々の家事を終えて、
私は義母の部屋に向かった。

私👩「話ってなんですか?」

義母👽
「一ヶ月後に、旦那が帰ってくるのよ。
だいたい一週間の間だけみたいなんだけど、旦那が
いる時は、家事は一切しないでね」

私👩(!! きた!!)

私は義父が帰ってきている間の事を、束の間の
リフレッシュ期間と称してる。

 

義母は旦那の前では、出来る嫁というのを
演じたいらしく、その間、この家の家事は全て
義母がやるのだ。

義父はとても温厚で優しい。今年の正月にも…

義父👴
『ほらほら、典子さん。おせち食べてるかい?
遠慮せず、たくさん食べるんだよ』

私👩『あ、ありがとうございます』

せこせこと普段では考えられない働きを見せる義母にも、
義父はニコニコと笑みを浮かべて言う。

 

義父👴
『おいおい、正月なんだから、
ゆっくりしてくれてもいいんだよ?』

義母👽
『いやいや、私はみんなの為に、こうして動くのが好きな
だけですから。それに、いつも、家事は私がしてるので、
慣れてるんですよ』

義父👴
『ハハハ。いい奥さんをもてたなぁ。』

私👩
(お義父さん騙されないでっ。その人、普段は一切
家事なんてしませんよっ!!)

 

私👩
(なんならそのおせちは、お義父さんが帰ってくる前に、
私が仕込んだものなんですよ!)

心の声がお義父さんに届くわけもない。

義父👴
『娘ちゃんも、ご飯食べてるかい?』

娘ちゃん👧
『うんっ。あ、おじいちゃん、これ見て!この前図工の
時間に書いた絵が、表彰されたんだよ』

 

義父👴
『おぉ、すごいなぁ〜!娘ちゃんは大きくなったら
ゴッホみたいな天才画家になるんだろうな』

娘ちゃんもそんな温厚なお義父さんが大好きで懐いている。
もしかしたら、夫より懐いているかもしれない。

私👩(今回は一週間か…)

恐らく、義母は、家事を一切しない私の姿を
義父に見せて、自分の株をあげようと言う
魂胆なのだろう。

 

私👩
(お義父さんにお義母さんの真の姿をチクっても
良いんだけど、無駄に悲しませたくもないし…。)

色々と考えを張り巡らせていると、
義母から思わぬ言葉が飛んできた。

義母👽
「ねぇ、典子さん?貴方、そろそろ男の子作らないの?」

私👩
「は??いや。作ろうと思って作れるものじゃないですし…
それに今は娘ちゃんの事で手一杯なので」

 

義母👽
「けど私、孫には男の子も欲しいのよ。
前から言ってるでしょ?」

私👩
「道具じゃないんですから、はい、わかりましたで
作れませんよ笑」

義母👽
「お義父さんもね、孫とサッカーするのが夢って言って
たわ。」

 

義母👽
「そろそろお義父さんの期待に
応えようとか思わないわけ?
息子はお父さんの一人息子だから、
あなたにかかってるのよ?」

 

私👩
(そんなの私に言われたって
どうしようもできないっつーの!💢)
「ハハハ…えっと、もう良いですか?」

乾いた笑いしか出せない私を、義母は尚も引き止める。

義母👽
「そうだわ、お世話が大変って言うなら、
私がお世話してあげる」

私👩「は?」

 

【第13話】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

義母👽
「そうだわ、お世話が大変って言うなら、
私がお世話してあげる」

私👩「は?」

義母👽
「息子はちゃんと育ったもの♪
男の子の世話は慣れてるわ。
孫が男の子なら、私もお世話する気になるわ。」

 

はぁ?普段一切家事をしないアンタなんかに、
大事な子供を預けられるわけないでしょっ!
それに男の子ならってなんだよ…💢

私👩
「…なんだか、先ほどからまるで娘ちゃんが
可愛くないみたいな言い草ですね。」

義母👽
「はぁ?わたしを悪者みたいに
言わないで?人聞きが悪いわ。」

 

義母👽
「息子もほんとに可愛いもの。
私は息子みたいに可愛い孫が
見たいのよ」

 

ダメだ…義母の夫への溺愛っぷりに
なんだか吐き気がしてきた。

私👩
(ほんっとに気持ち悪い💢)
「娘が可愛くないみたいな言い方やめてください!」

あまりの言い草に、頭に来た私は思わず
声を荒げてしまった。

義母👽
「なによ興奮しちゃって…ちょっとした提案じゃない」

 

私👩
「余計なお世話です!
今は新しい子供の事なんて考えてませんし、
私は娘ちゃんの事を大事に育てたいんです!
あなたに指図される覚えはありません💢」

義母👽
「はぁ…もういいわっ。
さっさと出ていってちょうだい!」

私💢
(言われなくても出ていくわっ)

 

仮に今後、男の子を授かったとして
この義母に勝手に世話をされ、
夫の様に育てられてしまうと思うとゾッとする。

もう少し娘ちゃんの事を考えられないのかな?
やっぱり離婚しかないか…

そんなことを考えながら無言で義母の部屋を
後にして、歩を進めようとした時だ。

娘ちゃん👧 「お母さん……」

私👩「娘ちゃん!?」

 

うかつだった。
娘ちゃんに今の会話を聞かれているかも
しれないってことを考えるべきだった。

下に俯く娘ちゃんに慌てて駆け寄る。

私👩
「今の話、聞こえてた…?」

娘ちゃん👧
「…え?なんの事?

 

娘ちゃん👧
「あのね、ママにお願いがあるの。
携帯が欲しいの」

私👩
(携帯電話…?)

 

 

【第14話】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

娘ちゃん👧
「あのね…ママにお願いがあるの。
“携帯”が欲しいの」

今までそんな話を一切してこなかったのに
どうして突然、携帯なんかを欲しがるのだろうか?

リビングのソファに座らせ話を聞いた。

娘ちゃん👧
「クラスの友達が、みんなアプリで
電話したりメッセージを送り合ってるの。
家に帰っても、お友達とお話ししたい」

 

私👩「それはいいことだけど…」

娘ちゃん👧
「それに、ゲームも出来るんだよ?みんなやってるの」

時代も時代だ…。
私が小学生の時なんて、家ではお絵描きとかして、
携帯は高校の頃に初めて持ったのに。

普段わがままなんて滅多に言わない娘ちゃんの願いを
叶えてやりたいと思いながらも、流石にまだ早い…。

 

今の時代、ネットの勉強をしてからじゃないと
なにに巻き込まれるか分からないし…。

夫は側で話を聞いているが、「我関せず」といった様子。
そんな中、義母がリビングに顔を出した。

義母👽
「携帯?小学一年生にはまだ早いわよ」

滅多に意見が合わないが、流石にこの件に関しては
意見が一致したようだ。

 

義母👽
「パパが子供の頃は、外では元気に遊んで、
家では勉強してたわよ」

娘ちゃん👧
「勉強もちゃんとする!携帯ばかり触ったりしないから」

義母👽「ふーん…」

私👩
「けどね、娘ちゃん。携帯はやっぱりまだ早いわ。
携帯ってね、ちゃんと使わないと取り返しの
つかないことにもなるの」

 

娘ちゃんを説得にかかっていると、義母が
「じゃあ」と遮った。

義母👽
「じゃあ、わたしが買ってあげる」

娘ちゃん👧「ほんとに?」

義母👽
「えぇ。そのかわり、テストで毎回100点を取って、
毎日3時間以上勉強をしなさい。」

私👩「ちょっと!何言ってるんですか!?」

 

私👩
(毎日3時間って…友達と遊ぶ暇ないじゃないっ。
今は勉強も大事だけど、友人と遊ぶことも
大事なことなのにっ)

義母👽
「一つでも100点以下を取ったら、
ペナルティで5時間勉強してもらうわ。」

私👩
「そんな事させなくてもいいでしょう!?」

 

娘ちゃん👧
「わかった…がんばる!」

義母の「きまぐれ」によって私の話なんて聞かず、
勝手に話を進めていった。

携帯を義母から買い与えられた娘ちゃんは、
毎日勉強を3時間を成し遂げていった。

私👩
(外で元気いっぱい友達と遊んでいた時間を
割いてまで…なんでそこまで携帯のために?)

 

義母👽
「ちょっと!さっさと晩御飯の用意しなさいよ!」

私👩「はいはい、いまやります!」

娘ちゃん👧
「……こうやって、こうだ。」

 

【第15話】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

私👩
「はい、じゃあ娘ちゃんに伝えるので、多分すぐに
メッセージがいくと思います」

義父👴
「よしっ、嬉しいな〜孫とお話しできるなんて♪」

娘ちゃんが義母にスマホを買い与えられ、
義父にメールアドレスを伝えると
すごく喜んでくれた。

 

電話口だが、きっと義父は満面の笑みを
浮かべているのだろう。

私👩
「そういえば…
もうすぐで帰ってこられるんですね」

 

義父👴
「そうだね、なんやかんや
半年は帰ってなかったからね〜」

私👩
「お義父さんと久しぶりにお会いできるので
たのしみです」

 

義父👴
「ありがとう。
ねぇ典子さん、何かあった?」

 

突然の義父の質問に
私は「え?」と声を漏らしてしまった

義父👴
「いや、勘違いだったら申し訳ないんだけど、
少し声に覇気がないと思ってね。
少し心配になったんだ」

 

私👩
(正直、最近義母や夫の行動が酷すぎて、
疲れてきてるんだよな。
けど、そんなの義父にいえないし)

私👩
「そんなことないですよ!元気です」

 

義父👴
「なら…良いんだけど…。
典子さん、何かあったらすぐに言って欲しい。
僕らは離れていても家族なんだよ?」

気づけば、頬に一筋の涙がこぼれた。

 

こんな暖かい言葉…久しぶりかけてもらえた…。

義父👴
「典子さん…?」

私👩
「あ、ごめんなさいっ…ありがとうございます。
帰られるの、楽しみにしてますね」

そうして義父が帰ってくる日まで
あと1週間と迫っていたある日…事件は起きた。

 

【第16話】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

義父が帰ってくる一週間前になったある日、
私と夫と義母は市内のデパートに買い物へ来ていた。

義母👽
「旦那が帰ってきた時は、すき焼きがしたいわねぇ。
あの人お肉が好きだから。このお肉にしましょう」

 

私👩
(うわっ、たっかっっ!?お肉はまだしも、そんな高い
卵じゃなくてもいいでしょっ)

ここ最近の節約が一瞬にしてパーになるような
金額の買い物をしているが、仕方がない…
お義父さんのためだと思えば安いものだと思える。

 

明日からまたかなり節約しないとな…と
頭を巡らせている時だ。

義母👽
「あら、このお洋服可愛いじゃない!」

義母が目を光らせたのは、子供服のコーナーだった。

 

義母👽
「あらあら子の服とか貴方がちっさい頃に着たら
絶対に似合ってたわあ」

夫👨
「母さん恥ずかしいよ笑。今の子供服って大人が
着るようなデザインのもあるんだなぁ」

 

二人が男児の洋服しか見てない事に
小さな苛立ちを覚えた…が、

気にしたら負けだと、
女児コーナーに向かおうとした時だった。

 

義母👽
「ねえ?やっぱり私、
孫には男の子が欲しいわ〜…。

典子さんにも昨日言ったんだけど、
子育てがめんどくさいとかで断られたの」

私👩
「そんな事一切言ってませんけど。」

また自分のいいように捏造して…と
呆れていると、夫が耳を疑うような事を口にした。

 

夫👨
「やっぱり母さんはいいこと言うね!」

私👩
「は?」

 

夫👨
「いや、俺も自分の子供は
女の子より男の子の方が
良かったんだよ…。

女の子の話はよく分かんないし、
ママごととか何にも楽しくないし」

 

【第17話】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

夫👨
「いや、俺も自分の子供は女の子より
男の子の方が良かったんだよ…。
女の子の話はよく分かんないし、ママごととか何にも楽しくないし」

義母👽
「あら!やっぱりそうよね?」

夫👨
「俺、男の子が産まれたらサッカーとか
一緒にしたかったんだ。
後、将来はパイロットになって欲しいな」

 

私👩
「…もうこの話はやめましょう。
夫くん、娘ちゃんがいないからって言っていいことと
悪いことがあるでしょ」

 

公衆の面前で声を荒げることもできず、なんとか
震える拳を抑えて対応した。

 

カーッと頭に血が上っていることもわかるし、
自然と低くなった声も震えている。

 

夫👨

「この際正直に言うけど…」

夫はそんな私を嘲笑うかのように、平然と信じられない
言葉を並べた。

 

夫👨「俺だって愛せる子供を育てたいし…」

 

私👩
「アンタッ…自分が何言ってんのか分かってんの!?」

もう我慢なんてできなかった。
誰よりも愛してる娘ちゃんを侮辱されて
黙ってられる訳がない。

 

私👩

「娘ちゃんの事は愛してないって言うの!?
あの子は正真正銘私達の子供でしょ!
性別一つでなに馬鹿なこと言ってんのよ!」

 

夫👨
「別に本人いないからいいじゃん」

義母👽
「そうよ。人それぞれ考えがあるんだから。
それにきちんと子育てだってしてるんだから、
何を怒ってるの?」

 

私👩
(…あぁ、もうこの人達に
どんな正論を言っても無駄だ。)

深い深呼吸をし、自身をなんとか落ち着かせる。

私👩
「なるほど…二人の言いたい事は、
よく分かりましたよ。周りの目があります。
一度家に帰りましょうか」

 

【第18話】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

怒りで我を忘れかけていたが
私の声で周りの人の目を集めてしまっていた。

 

とにかく、早く帰るべきだ。
そして冷静になろう。

そう考えて二人を車に押し込んで
車を走らせた。

家に帰る車中で、夫と義母の二人は
終始ぐちぐち文句を並べていた。

 

義母👽
「あんな公衆の面前で大声をだしてっ。
すごく恥ずかしかったじゃない!
知り合いに見られたらどうしてくれるの。
私は町内会の会長で顔が広いのよっ?」

夫👨
「母さん、コイツは子供だから我慢ってやつが
できないんだ。何を言っても無駄だよ」

 

義母👽
「だいたいあなたはこの家に
嫁いできた身なのよ!?
こっちがした親切なアドバイスに
刃向かうなんて、あっては
ならない事なの。

少しは旦那の為に尽くしてる
私を見習いなさい!」

 

私👩「……。」

一切返事をせず、ただ静かに運転をする私の
背もたれをガンっと蹴った義母は
「これだから最近の若い女は」っと
小さく舌打ちをした。

夫👨
「若い頃の俺、見る目がなかったわ」

 

言いかえしたいことは
山ほどあったが、なんとか耐えきった。

そして家に着き、一通りの家事を終えた私は、
自室に戻りある人に電話した。

 

私👩
「もしもし、はい、お世話になってます。例の件は、
進んでるでしょうか?はい…そうですか、
やっぱりそうだったんですね」

引き出しから一通の手紙を取り出した。

私👩
「分かりました。是非、直接お会いしましょう」

 

カレンダーを見ながら、
私は実行の日をそっと指した。

 

【第19話】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

カレンダーを見ながら、
私は実行の日をそっと指した。

私👩
「そうですね、明後日から三日間は、
用事があるので、四日後に、用事が終わり次第
伺います。

その時に、全ての証拠を頂けますか?
はい、ありがとうございます。失礼します。」

 

電話を終えた私は小さく息を吐き、
キャリーバックを手に取った。

そこから私は4日間、
娘ちゃんと一緒に家を出た。

 

太陽の光を浴びて、ぐっと背筋を伸ばす。

たった一つの行動で、今後の人生がガラリと
変わると言う日を迎えたのだ。

娘ちゃん👧「ママ」

私👩
「娘ちゃん、ママ、少しだけおうちで大事な
用事があるから、ここで待っててね?」

 

娘ちゃん👧
「うん、わかった」

私👩
「ありがとう、ごめんね…。
じゃあ、少しの間よろしく」

友人に娘ちゃんを預け、私はその場を後にした。

 

少し娘ちゃんがそわそわして携帯を
妙に気にしている様だったが…

とりあえず今は気にしない。
まずは、目の前の事に集中する。

 

4日ぶりに義母と夫がいる家に帰ってきた。

こんなに家を空けたのは久しぶりだな、と
玄関の前で一つ深呼吸をする。

私👩
「ただいま帰りました」

 

家に帰るとバタバタと足音が聞こえて
義母と夫が玄関に押し寄せてきた。

私👩
(あらあら、二人そろって
真っ青な顔しちゃって…)

義母👽
「アンタっ、勝手に家を空けて
何してたのよ!?」

 

義母👽
「デパートのことで臍を曲げて
家出でもしたつもりっ?
生意気なことするんじゃないわよっ」

👨夫
「おい!料理に掃除に洗濯をなんで俺が
やらなきゃならないんだ!お前の仕事だろ!
だいたい、なんなだよこの手紙っ!!!」

夫が手にする手紙は、私が四日前に
玄関に置いたものだった。

 

【第20話】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

夫が手にする手紙は、私が四日前に
玄関に置いたものだった。

私は義母と夫に向けて
書いた手紙の内容はこうだった。

 

手紙
『お義母さんと夫の私に対する行動に
嫌気がさしました。

私を奴隷のように扱い、娘ちゃんを
愛さない二人は、私と娘ちゃんなんて
いない方がいいんでしょう?

二人の為に、この家を去ります。』

 

私👩
(私と娘ちゃんが家からいなくなることで、
娘ちゃんや私を心配したり、家事をやる
大変さを感じ取ってほしいと思ったんだけど…)

私👩
「少しは反省しましたか?」

にっこりとやわらい笑みをしてみたが
二人は対照的に真っ赤な顔で私を責め立ててきた。

 

義母👽
「こんなでまかせ書いて!何をしたいのっ!!
大体、私たちが貴女をいつ奴隷のように
扱ったっていうのよっ」

私😅
(この反応からしてダメそうだな)

私👩
「家政婦やパシリのような扱いしか
受けていなかったと思うのですが、そういう
自覚は無かったんですね」

 

義母👽
「嫁いできた嫁なんだから当然でしょう?
人の金で食っておいて、何言ってるのよ!」

私😅
(とりあえず、あんたの金じゃないよ)

夫👨
「そうだそうだっ、俺は日中働いて、この家を
支えてやってんだぞ!家事と育児しか
しないお前が、偉そうな口叩くんじゃねーよ」

 

私👩
「支えているって言うなら、家の事も少しは
やったらどうなの?この数日間で
家事や料理も大変だって、少しは分かったでしょ?」

夫👨
「だから、それはお前の仕事だろう!?
嫁なんだから家事や娘の面倒見るのは
当たり前だ!
いい加減にしろよ!」

 

期待はしていなかったけど、四日間、突然
姿を消した私と娘ちゃんを心配する言葉も
かけてくれなかった。

そして、何より気になったのは、
今も姿を出していない娘ちゃんの安否については
義母も夫も一切確認してこなかった。

家の中は散らかりっぱなし。
呆れを通り越して、もはや無である。

 

私👩
「はぁ、もういいです。分かりました。」

夫👨
「何の力もないくせに、イキってんじゃねーよ!
脅迫で訴えるからな!」

私👩
「じゃあ、これを見てもらいましょうか?」

私はバックから数枚の書類を取り出し、数十枚の
写真をあたりにばら撒いた。

【第21話】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

私はバックから数枚の書類を取り出し、数十枚の
写真をあたりにばら撒いた。

義母👽
「こ、これ…」

私👩
「これは、私の夫であって、あなたの息子で
ある方の浮気現場です。

床に落ちた写真を手に取り
絶句する義母に丁寧に説明してやった。

 

私👩
「あぁ、お義母さんが今手に取っているのは、
同一職場の女性とラブホテルに入っていく
写真ですねぇ。
ちなみにコレは、また別の女性と市内の
高層ビルで夕食を取った後、ホテルに
向かってる写真です」

 

私👩
「因みに、この昼間に女性と手を繋いで
歩いている写真は、お母さんが手を怪我した際の
ものです。
お義母さんの前では心配していましたけど、
実際は、家に帰って来れるにもかかわらず、
女性と二人楽しんでいたんですよ」

 

夫👨
「もうやめろ!!!!」

夫は怒声をあげて、ドンッと床に散らばった
写真を踏み潰した。

夫👨
「なんの真似だよっ!こんなストーカーみたいな
ことしやがって!?気持ちわりーんだよっ」

 

私😅
(気持ち悪いのはどっちだよ💢)

私👩
「前々から貴方の行動に不信感を抱いていてね、
浮気探偵を雇って、調査してもらってたの。
数日前に結果が出て、今日証拠を貰ってきたのよ」

夫👨
「こんなのっ、プライバシーの侵害だし、
ストーカーだろっ!訴えてやるからな」

 

義母👽
「そ、そうよ…それに、浮気をされるあなたに
問題があるんじゃないのっ」

私👩
(はぁ?この義母は、この期に及んで
バカ息子を庇うのか。)

 

私👩
「別にあなた方が訴えたいなら、今すぐでも
訴えに行って構いません。
ですが、私だって容赦しませんよ?お義母さん、
以前私に言いましたよね?
浮気なんてすぐにバレる、浮気をしたら慰謝料を
ふんだくるって…。
私もお義母さんに倣って、そのように
させて頂きますね?」

 

義母👽
「う、うるさいっ!!」

義母は私の手から書類を奪い取りビリビリに
破り捨てた。

夫は私の手に渡らないように、
周りの写真を必死に拾い集めた。

(いや、訴えるっていう話をしてるんだから
写真の元データくらい取ってあるっての😅)

【第22話】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

義母は私の手から書類を奪い取りビリビリに破り捨てた。

夫は私の手に渡らないように、周りの写真を必死に拾い集めた。

なんとも滑稽な光景だった。

 

「分かっていると思いますけど、それを破いたところで証拠は残ってますからね。ちゃんと元データは取ってあるんで、夫くんが不倫したっていうデータは消えませんよ?」

 

フフっと笑って見せたが、義母は息を切らせてはーはー呼吸してた。

まぁ、年を取ってからこの修羅場はなかなかきついだろうな。

 

義母はバンっと壁を殴ると、キット私を睨みつけ叫んだ。

 

義母「そうやって調子にのった感じがムカつくのよ!だから最近の若い女は嫌いよ。ほんと、嫌な嫁を持ったわ。そうだ!私たちがあなたを奴隷のように扱ったっていう証拠は無いじゃない!どうなのよ?」

 

「はぁ?あれだけ私にいろんな家事や料理を押し付けておいて、そんなことをやってないとでもいうんですか?」

 

「そうだよ!俺たちは何も知らないね。家事だってしっかりやってたし、奴隷扱いのようなことをした証拠なんてないだろう?」

 

義母の反撃にここぞとばかり息を吹き返した夫。

さっきまで手が震えてたのに急に胸を張って威張りだした。

呆れて私は言葉も失いかけた。

 

義母「証拠がないなら嘘をついた事になるわっ!私たちは貴女を奴隷のように扱ってないもの!あんな手紙を残して勝手に姿を消して、更に脅すような言葉も書いて、脅迫よっ」

 

「脅迫、ですか。べつになんでも良いですよ。私はお義母さんと夫くんから娘を守るためにやったことですから。何だってかまいませんよ」

 

私の覚悟は決まっていた。

何をどういわれようと今後はこの二人と戦っていく覚悟だけは出来ていた。

 

夫は息を荒げながらも勝ち誇ったような笑みを浮かべている。

 

「お前が浮気の事をとやかく言わないなら、俺も脅迫の事は黙っておいてやるよ!お前だってこれから一人で生きていくのはできないだろ?俺の稼ぎがあったからこの家で生活できていたんだもんな。脅迫で訴えられたらアルバイトやパートじゃ生きていけないぞ?」

 

証拠もしっかりとあって有利なのはこっちなのに、どうしてそんな些細なことで目を輝かせることができるのだろうと内心笑ってしまった。

 

ほんとは義母と夫が私を奴隷扱いしていた証拠は抑えてある。

何かあった時のために、音声付きのカメラを仕掛けておいた。

 

データはもちろん取ってあるし、そのカメラは今も稼働してる。

だから証拠もばっちりなんだが…

 

どこか他人事のように眺めていると、突然、後方の扉がガチャリと開いた。

顔をのぞかせたのは意外な人物だった。

【第23話】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

どこか他人事のように眺めていると、突然、後方の扉がガチャリと開いた。

顔をのぞかせたのは意外な人物だった。

 

「えっ、娘ちゃんっ!?」

 

娘ちゃん「ママ!」

 

「どうしてここにっ?どうやって来たのよ」

 

義母「ちょっ…えっ。なんで!!!」

 

驚いたのは私だけでなく義母も驚いていた。

それもそのはず、そこにいたのは…

 

義父「ただいま」

 

娘ちゃん「お爺ちゃんに送ってもらったんだよ」

 

2日後に帰ってくるはずだった義父がそこにいた。いつものおおらかで優しい表情の義父ではなく、どこか表情は強張っている感じがした。

 

義母「ちょっと…なんで、あなたまだ帰ってくる日じゃないんじゃ…」

 

義父「大事な娘ちゃんの助けを無視するわけにはいかないだろう。娘ちゃんからはいつも携帯のメッセージで家の話を聞いていてね。典子さん(私)のピンチだって聞いて駆け付けたんだよ。」

 

そういって、お義父さんは自身のスマホを義母に見せつけた。

 

~スマホの動画~

 

義母《ちょっと!はやく晩御飯の用意しなさいよ!》

 

《はいはい分かりました!》

 

義母《今日は和食にしなさいよ》

 

《え…さっきまで洋食がいいって言ってましたよ》

 

義母《気分が変わった。なに?駄目なの?いつでも献立を変えれるように食材は揃えときなさいよ》

 

~~

 

そこにはしっかりと義母が適当なことを並べて私をこき使っている姿が記録されていた。

 

(まさか、急に携帯が欲しいって言いだしたのは、この光景を撮って義父に送りたかったから…?)

 

動画は一つ二つではなかった。

つまり、娘ちゃんは見て見ぬふりをしながら、その姿をしっかりと動画に記録していたんだ。

 

私は背面で音声しか聞こえなかったが、私はいつもこんな仕打ちを受けていたんだと改めて思うと少しショックで涙が出てきた。

 

また、こんな姿を子供に見せてしまって、なんだか申し訳なく思ってしまった。

 

義母「ち、違うの!これは、アドバイスを送っているだけでっ」

 

義父「ほう?じゃあ娘ちゃんに聞いたんだが、孫は女より男が良いとか言ってたらしいな。こんなに可愛い娘ちゃんがいいるのに、蔑ろにして、男の子が欲しいとか、最低な発言じゃないか?

どんなアドバイスなんだ?しっかり聞こうじゃないか。ん?」

 

(やっぱり、あの会話、聞こえていたんだ…)

私は足元の娘ちゃんをギュッと抱きしめ、「ごめんね…」とそっと頭を撫でた。

 

義母「そ、そんなこと…言ってないわよ…」

 

義父「ああ、言ってないなんてことはないだろうな。おまえの姿で、おまえの声で話していたのをしっかりと動画でみたからね。お前と息子の最低な行為はこんなに揃ってるんだ。二人の言う事なんて、とうてい信じられんな。」

 

「ち、違うんだよ父さん!典子のやつは俺が言うこと全然聞かないんだよ!俺っていう旦那がいるのにもだぜ?母さんが怪我した時にもすぐに駆け付けなかったひどいやつなんだよ」

 

義父「その怪我した時にお前はどっかの女と浮気してたそうじゃないか?ん?」

 

「いや…それは…」

 

義父「稼いだ金はろくに家に入れないで好き放題使い、奥さんには家事料理パートに母さんの世話もってか。それが本当だったら我が息子ながら最低だな。恥ずかしいよ。」

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【第24話】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

義父「稼いだ金はろくに家に入れないで好き放題使い、奥さんには家事料理パートに母さんの世話もってか。それが本当だったら我が息子ながら最低だな。恥ずかしいよ。」

「と、父さんっ」

義父「もういいっ!」

 

普段温厚な義父からは考えられない怒声が、縋る二人に浴びせられた。

 

義父「こんなに尽くしてくれている奥さんや、かわいい娘ちゃんのことを散々貶す奴の事なんて信用ならん!!お前たちは出て行け!俺は離婚する。」

 

義母「そ、そんな!あんまりよ!」

 

義母と夫の言葉は無視して、義父は私と娘ちゃんに平謝りした。

 

義父「私が家を留守にしている間に、迷惑をかけてすいませんでした。娘ちゃんも辛かったね…。私にできることがあれば、なんでも言ってくれ。協力する。」

 

「あ…ありがとうございます…」

 

私は気づいたら泣いていた。ただ、もうこの空間に娘ちゃんを置きたくないと、私たち3人はその場を後にした。

家を後にするとき、義母と夫から悲痛な訴えが聞こえたが、その声は扉を閉めて遮られた。

(これで何とか娘ちゃんと平穏な暮らしができる…)

 

そう信じ、私はひとまず実家に戻って過ごすことにした。

夫とは離婚する予定だった。とりあえず、離婚届に判を押させるつもりだったが…

 

後日、真昼間からLINEの通知音が鳴った。

『おーい、典子、元気してる?』

『娘ちゃんげんきー?』

 

(…は?)

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おそらく仕事中であろう時間帯にすごく気軽な感じのLINEが来た。

離婚間際の状況に軽いLINEを送ってくることに嫌悪感しか感じなかった…

 

(この期に及んで、こんな軽い感じの連絡よくできるな)

 

当然、既読無視をかましていたが…

 

『あれれー?既読無視?そろそろ典子に会いたいなーって思ってさ♪ もし暇ならランチでもどお?』

 

私(こいつ…自分の立場分かっているのだろうか?)

 

しつこいので丁寧に一通だけ返信を返すことにした。

 

『これからは弁護士を通してご連絡いたします。LINEでの連絡はできませんのでご了承ください。』

すると、すぐにLINEの返信が来た。

『は?マジ?本気で別れるつもり?引くわ』

『さいなら』

 

なぁなぁの雰囲気を醸す夫の言葉をばっさり切り捨てると、夫がたやすく本性を出した。

 

(はぁ…ホントになんで私はこの夫と結婚したんだろう…)

 

そのLINEも無視して放置していると2時間後にまたLINEの通知が鳴った。

さっきのメッセージが「送信取消」で消されていた。

 

『いやホントに俺が悪かった!でも俺だけじゃなくて典子もワガママで悪いところあったから仕方ないと思うよ?ほら、俺ってこういう性格だからさ~。一応、大黒柱やってたわけだし?多めに見てほしいんだよね~。』

 

私(うわぁ💦 もう無理!)

 

しかし、LINEの着信は立て続けに鳴った。

 

『夫婦ならケンカは付き物だよね。今回は俺が折れてやるから、もう一回やりなおそう』

『俺、ようやく本当の家族ってやつに目覚めたわ(*´ω`*)』

『おい、返事しろよ』

『のりちゃ~~ん?( ゚Д゚)』

『もう一回お互いちゃんと話し合ってさ、やり直してこれからのこと考えていこうぜ☆』

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【第25話】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

『俺、ようやく本当の家族ってやつに目覚めたわ(*´ω`*)』

『おい、返事しろよ』

『のりちゃ~~ん?( ゚Д゚)』

『もう一回お互いちゃんと話し合ってさ、やり直してこれからのこと考えていこうぜ☆』

…なんて連絡が入った。

 

(…何言ってんのコイツ)

 

すべて未読の状態でメッセージを読んだがあまりの気持ち悪さに

ブロックすることにした。

 

そもそも自分は悪くないってスタンスが文章から丸わかりだった。

 

(ダメだ、こんなので夫とまともな話ができる気がしない…あとは弁護士に任せよう…)

 

しかし、夫は後日、あろうことか私の実家にやってきた。

 

玄関のモニターに夫の姿が映し出されていた。

さすがに玄関でモニター越しにいろいろ騒がれても困るので

LINEのブロックを解除して電話した。

 

『ちょっと、何してんの?』

 

『ああ、典子、今お前んちの家に来てるんだけどさ、やっぱり話し合わないと分からないと思うんだよね、へへ。ケーキ買ってきたからドア開けてよ。』

 

『はぁ、あんた何言ってんの?本当に迷惑だから近づかないで!これ以上付きまとうなら警察呼ぶから!』

 

『はぁ?わざわざ来てやったのになんだそれ!長い時間かけてやってきた俺の身にもなれっつーの!』

 

『はぁ?知らないわよそんなの!さっさと帰りなさい!』

 

『おい!おい!……いや、ごめん、ごめんなさい…』

 

モニター越しに見える夫は

私の実家の門の前で床に頭をつけて土下座を

かましてすすり泣いてきた。

 

『お願いだっ…今までのことは謝るからっ、許してくれよ』

 

『はぁ?何を許せるっていうの?浮気をしたことは事実だし、裏切りよね?私は娘ちゃんを大切にしない人と一緒にいるつもりはありません。どうせあなたはこの後も同じことを繰り返すでしょう?』

 

『け、けど娘ちゃんだって、お父さんがいなくて寂しくなるだろ!?』

 

娘ちゃんが近くにいたが、会話に入ってきた。

 

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娘ちゃん

『寂しくないよ!パパは何にも買ってくれなかったし、パパは女の子より男の子の方がいいんでしょ?私のことあいしてないんでしょ?男の子でぱいろっとになれなくてごめんね。私のパパはお爺ちゃんだから、わたし大きくなったらお爺ちゃんと結婚するんだよ』

 

(よく言ったよ娘ちゃんっ!)

 

娘ちゃんは見る目が大いにあるようだ。

 

『そういうことだから、じゃあね』

 

私は通話をブチ切り。

何かは分からなかったが、門の近くで何かを蹴るような音がした。

 

(モノ壊されていたら器物損害で訴えてやろう…)

 

私は離婚届を夫宛てに送付した。

またその数日後、夫からサイン済みの離婚届が郵送されてきた。

 

私は離婚届を夫宛てに送付した。

またその数日後、夫からサイン済みの離婚届が届いたが

同時に義母から一通の封筒が届いていた。

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【第26話・先読み】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

嫌な予感しかしなかったが、なかを開けてみると慰謝料請求の文字が。

(義母から慰謝料請求…私に!?)

 

封を開けてみると、中には白い手紙に赤文字で記載されていた。

 

その様子にゾッとしつつ内容を読んでみると、内容はこうだった。

 

今回、義母が離婚することになったこと、そして夫も会社を追われることになったのもすべてひとえに『私』が男の子を生まなかったせいだ。はじめから男の子を生んでいればこんなことにはならなかった。だから慰謝料を請求する。

 

(はぁ…)

 

おそらくは弁護士も通していないような、内容だった。

 

義母の性格から考えて、そういう小難しい書類や手続きの類は苦手だったんだと思う。

「弁護士?そんなの通す必要ないわ!私が直に書いて送りつけてやる」…なんて言ってこうなった気がした。

しばらくすると、非通知でスマホに電話がかかってきた。

 

「…はい、もしもし」

 

義母「あら、典子さん、久しぶりねぇ」

 

「はぁ、お義母さん、どういうことですか?こんな手紙まで送りつけてきて。まだ私のことイビリ足りないんですか?」

 

義母「何言ってるのよ!手紙に書いた通りよ!あなたが男を生んでいれば、、、こんなことにはならなかったのよ!あの家にも住めなくなっちゃったし、離婚することになったし、貯金も無くなった…どうしてくれるのよ!あなたのせいよ!生活費の責任くらい取りなさいよ!」

 

私には怒り…というより、悲痛な叫びのようにも聞こえた。

 

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「大変そうですねw けど、もう夫くんとは離婚の予定ですし、私とあなたは赤の他人になります。なので、あなたの生活費なんて、私には関係のない話なんですよね」

 

義母「関係ないわけ無いでしょ!手紙に書いた通り、男の子さえ生んでいれば、私も息子ちゃんも喜んだし、夫と離婚することも無かったのよ!」

 

電話越しで泣かれ、義母はこうなったのは私のせいだと主張してきた。

残念ながら、娘を大切に思わない人に対して情を持てるはずもない。

なので、はっきりと言葉で伝えた。

 

「お義母さん、そもそも子供の性別はね、私の根性や気合いで変わるものじゃないんですよ?子供の性別は夫さんの染色体で決まるんです。なので、文句なら、夫さんに言ってくださいね。もう”元”ですけど。それと…」

 

私は大きく息を吸い込んだ。

言葉を遮るようにして義母の「そんなの関係ないわ」って聞こえた気がしたが、それをさらに遮るように、電話越しの義母に狙いを定め、思いを吐き出した。

 

「うっさいわ!!
そもそも子供は神様からの授かるものです!
神様から授かったら一生懸命育てるのが親なんです!
男とか女とか関係ないだろ!
いい年してそんなことも分かんないのか!
人の子供の性別に文句言ってんじゃねぇ!」

 

義母

「はっ…はひっ…」

 

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【第27話】男の子が良かったと、子供の性別不満をぶつける夫と義母

義母「はっ…はひっ…」

気づいたら電話越しの義母相手に叫んでたw

我に返り、ちょっとやりすぎたなって思って
ため息をついた。

 

気づいたら電話越しの義母相手に叫んでたw

我に返り、ちょっとやりすぎたなって思ってため息をついた。

 

義母「….」

 

「じゃ、そういうことで。後は私に言うんじゃなくて弁護士に言ってくださいね。それでは、お元気で。」

 

そういって私は電話をガチャ切りした。

 

こうして、私と夫くんは離婚した

義母とは絶縁した。

 

後日、義父と義母も義父の宣言通り離婚した。

離婚後に義母にはほとんどのお金は渡らなかったそう。

 

独り身になった義母と夫はオンボロアパートで二人暮らしているそう。

 

夫はその後、あまりに業務レベルが低かった為、仕事をクビになったらしい。

離婚前のあの行動を見る限り、人としての常識が欠落しているように感じたが、やっぱり会社でも同じだった。

 

不倫の慰謝料については、弁護士を通して連絡をしているが、毎回、弁護士さん相手に泣きついてくるのだとか。

 

「今、支払えるお金が無いんです。2人の不倫が会社にバレて居場所が無くなってしまって会社はクビになりまして…母がいつでもお金をくれるもんだから貯金もしてなくて…今はアルバイトを探しているんですが…慰謝料の話は…もう少しだけ待ってください」

 

…てな感じらしい。

私はもう関わりたくなかったので、慰謝料については弁護士に任せることにした。

 

夫が想像以上にお金を持っていなかったため、娘ちゃんの養育費をどうしようと考えていたが、ここは義父が解決してくれた。

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義父は義母と違って倹約家であり、今回の夫くんと義母の仕打ちについてなんとか償いをしたい…として、娘ちゃんの養育費を出してくれることを約束してくれた。

 

その代わり、また仕事から帰ってきた時には娘ちゃんに合わせてほしいとのこと。

 

私としては、優しくて立派な義父に

娘ちゃんの面倒を見てもらえることは何より嬉しかった。

 

その代わり、また仕事から帰ってきた時には
娘ちゃんに合わせてほしいとのこと。

私としては、優しくて立派な義父に娘ちゃんの面倒を
見てもらえることは何より嬉しかった。

今では、娘と二人暮らし。
生活も厳しいが、いろいろなストレスや不安がなくなって
スッキリして生活できている。

 

世の中には「男を生まなきゃ意味がない」なんて
男尊女卑の考え方が今だにあるらしい。

もし女の子が生まれた時に、そんな身内がいることに
気づいたら、精一杯守ってあげてほしいな。

行動できるのは親だけ。私自身も、そう胸に刻み、
責任をもって娘ちゃんを育てていきたいと思う。

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おまけ

冬になり、年越しを迎え、義父が仕事から帰ってきたタイミングに合わせて旅行に行くことになった。

夫は不倫相手と頻繁に旅行に行っていたのだろうが、娘ちゃんを連れて旅行に行くのは久しぶりだった。

 

娘ちゃん「お爺ちゃん!こっちこっち!」

義父「ハハハ、ちょっと待ってよ」

初めての雪にはしゃぐ娘ちゃん。

 

「すいません、旅行に連れて行ってもらえて…
おかげで娘ちゃんも喜んでます。」

義父「いいんだよ、私も可愛い二人と旅行に来れて
嬉しいよ。典子さん」

 

柔らかい笑みを浮かべ、大きな手のひらを
私の頭にポンッと乗せた。

義父「よく、一人で頑張ってくれたね。娘ちゃんを、
守ってくれてありがとう。実を言うとね、以前から家に帰ってくるたびに妻の行動を不審に思っていたんだ。いつも家事をしている割には、慣れない感じを出していたからね。」

「お父さん…」

心が、身体が、軽くなった。
熱くなる目頭を抑え、私は頭を軽く振ると、
満面の笑みを義父に送った。

 

「ありがとうございます!さぁ、娘ちゃんと
雪だるまを作りに行きましょう」

義父「あぁ。そうだね」

娘ちゃん「二人とも、はやく〜」

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