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第3話:夫の実家へ帰省
何も言い返せないのを、図星をつかれたからとでも思ったのか、夫は、さらに言葉を続ける。
夫「そんなことよりも、今度の週末は実家に帰るんだから準備しとけよ」
そういって夫は、自分の部屋に戻ってしまう。
昔から夫はあんな感じだったが、子どもが出来たら少しは丸くなると思っていた。しかし、まさかむしろ増長するなんて思いもしなかった。
実家に帰ったら、もっとひどい孫差別が待っているんだろうな。そう思うと憂鬱になり、その日は、娘の寝室に行ってわが子の寝顔を眺めながら寝た。
帰省当日
夕方ごろお邪魔して晩御飯は、あちらの家族と食べることになっていた。この日は、義理姉夫婦がいないこともあり、彼らの息子と私たち家族と、義父母で食べることになった。
義母「息子君は、すごいわね。また学校のテストで一番をとったんだって」
義父「はあ、すごいな。さすがわしらの孫だな。ほらもっと食べなさい」
息子「へへ、ありがとうございます」
お肉やお寿司などの豪華なおかずが取り分けられ、息子君はそれをモリモリ食べる。
私の娘の事はまるでいないかのように触れられもしない。
夫「ほんとにすごいな息子君は。うちの娘と交換したいくらいだよ」
さらに気を悪くするのは、夫がその雰囲気にノリノリということだ。交換なんて、そんなこと娘の前で言わないでほしい。
でも幸い娘はそれほど言葉の意味がわかってないらしく
娘「ママ。これおいしいね」
と目の前の、エビとかかっぱ巻きなどの取り分けられた後のお寿司を食べている。本当に抱きしめたくなるくらい可愛い娘だ。
息子「おばあちゃん。このから揚げにレモンかけていい?」
急に息子君がそういった。それに義母がこう返した。
義母「ああ、いいよ。かけよう。しかし、レモンが好きなんて通ね」
思わず唖然とした、娘は果物アレルギーなのだからそれをしたら食べられなくなるじゃないか。この前果物アレルギーっていったばかりなのに。
娘「ああ、から揚げ食べられなくなっちゃった」
しっかり果物を食べないよう教え込んでいる娘は、そうつぶやいた。私は、なんだかやるせなくて、机の下でこぶしを握り締めた。
私「ごめんね。でももっとおいしいのいっぱいあるからね」
でも、それを指摘したら、息子君にも嫌な思いをさせてしまうので、私はぐっとこらえた。こうして帰省一日目の食事は終わった。
あとがき
夫の言動を見ると、本当に娘のことは好きじゃないのかなって悲しくなるよね😇
義母も義母なら夫も夫。
その親にしてその子ありってのはこの事だと思った。
せめて娘のアレルギーくらい気にしてほしい💢
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